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9/2(土)・3(日)泉大津フェニックスにて開催される
『OTODAMA'17~音泉魂~』の初日「夏フェス OR DIE!!!編」で
ヘッドライナーを務めるPOLYSICSにインタビュー

今年結成20周年を迎えたPOLYSICS。9月2日(土)と3日(日)に開催される『OTODAMA'17~音泉魂~』では初日のヘッドライナーを務める。今まで夏フェスでのPOLYSICSは、トップバッターなど明るい時間に出演するイメージが強い。だからこそ、ヘッドライナーとして夜に観られるPOLYSICSは未知の領域で、楽しみでならない。20周年を踏まえて、『音泉魂』ヘッドライナーへの強い気持ちを聞いてみた。

――まずは改めて20周年についてお伺いしたいのですが、実感というのは、いかがですか?
 
ハヤシ「正直、実感はないです。ただ20年、自分がやってきた事が繋がってきているなとは思いますね。若手のバンドに“聴いていました”、“きっかけで楽器を始めました”と言われると、なるほどなぁと思います。ライブでオールタイムベスト的なセットリストを考えているときなんかは、少し20年を実感し始めてるのかもしれませんね」
 
フミ「私も実感はないですね。浸る暇がないくらいのスケジュールなんで(笑)。やんなきゃいけない事を常に考えている感じですね」
 
ハヤシ「いつ感慨に浸れるのかなと思うけど(笑)」
 
フミ「浸りたいの!?(笑)」
 
――(笑)。ヤノさんは、いかがですか?
 
ヤノ「僕は20年の中でもポリに入って10何年ですけど、ずっと前から観ているし、大変な事だなって改めて思いますね」
 
ハヤシ「俺もその分、歳を取っているから。最初は先輩ばっかで“ハヤシ!”だったのが、同世代が増えて“ハヤシ君”になり、今や後輩が多くなり“ハヤシさん”になるという(笑)。イベントによってはポリが一番歳上だったりするから」
 
――今年の『音泉魂』は、9月2日(土)のヘッドライナーを務められますね!
 
ハヤシ「たくさん刺激を受けているバンドが出ますね。ドレスコーズに関しては、こないだアルバムのレコーディングに参加したしね。若手のOKAMOTO’Sもいるし、意外と歳が近いアルカラとか」
 
フミ「チャラン・ポ・ランタンやYogee New Wavesみたいな若くてかっこいい人たちも刺激があって楽しみですね」
 
ヤノ「ピエール中野さんの湯上りDJも気になる!」
 
ハヤシ「ヤノ…意識してるでしょ!?」
 
フミ「ヘッドライナーを終えてから、露天風呂ステージまでダッシュして中野くんとDJやったら? それ見守るから(笑)」
 
ヤノ「何か、墓穴掘ってしまった…!」
 
――単純に『音泉魂』のヘッドライナーという大役は、いかがですか?
 
ハヤシ「サンボマスターやフラワーカンパニーズがヘッドライナーの時に、アンコールでみんなと一緒にステージにあがったんですけど、もの凄い景色が広がっていて。それまではヘッドライナーを意識した事はなかったんだけど。『音泉魂』は出演者が友達であったり、好きなバンドが多いから、他のフェスよりワイワイしてるよね。大人の学園祭というか。アウェイ感はないです。地元のフェスというわけでもないのに、ホーム感がある」
 
フミ「私は全くヘッドライナーを想像していなかったですね。どのフェスでも初っ端とかカンフル剤的な役割が多かったし、その立ち位置だと勘所が掴める。ヘッドライナーとして何ができるか…そういうのは想像もしたことがなかった。でも、初のヘッドライナーが『音泉魂』だったらいいなというのはありましたね。仲良いバンドがトリの時にステージに立たせてもらったら、いい塩梅だったから」
 
ハヤシ「いい湯だったよね。それはお客さんにも伝わっているよね」
 
フミ「『音泉魂』のお客さんならカラオケでも盛り上がってくれるから(笑)」
 
――宴会場テントという愉快なステージでは、カラオケやスイカ割りもありますからね。
 
ヤノ「『音泉魂』ならではという空気感はあると思うし、とにかく、いい湯加減にしたいですね!」
 
――夏フェスというもの自体、この20年で本当に増えましたよね。
 
ハヤシ「そうだよね。ちょうど邦楽フェスが増え始めた時って、ポリがよく海外ツアーに行っていた時期で。持ち時間で完全燃焼して、初めて観る人にハッピーでクレイジーな感じを見せたくて、いろいろと新しい要素を取り入れようとしていた時期。ポリはクレイジーでなんぼから、そこにハッピーも入れようと。でも、ここまでフェスが増えると思わなかった。フェスではわかりやすさが求められるけど、いろいろな要素を見せたいし、もっと余白の部分を見せたい。フェス仕様の曲もないし(笑)」
 
フミ「フェス仕様からは離れたいなと。それに、長く続けているとルーティンになりがちだけど、やっている本人は嫌なので」
 
ハヤシ「新しい楽しみ方を提案していきたいバンドなんだろうね」
 
フミ「10何曲メドレーとか、フェスでやらなそうな事をやりたい」
 
ハヤシ「『何!? この曲!! 面白い!!』となってくれたら嬉しいよね」
 
フミ「『違う感じの曲が紛れてるよ!?』みたいなね(笑)」
 
ハヤシ「そういうのが好きなんだろうな。あと『音泉魂』で言うと、過去に日本武道館でワンマンするバンドを応援するコーナーとして『熱湯コマーシャル』があったりとか、ああいう気持ちは嬉しいよね」
 
フミ「血が通っているし、顔が見える。人情感がある。だから居心地が良いんだろうね。だからといって、身内だけで盛り上がっている感じでもないし」
 
ハヤシ「『音泉魂』しかないよね、こういう面白味は(笑)。台風で中止になった時も翌年でかいテルテル坊主を作って、“イジんなきゃ損”みたいなね! だから、会場を歩くのも楽しいよ」
 
フミ「キッズに紛れて観てるよね(笑)」
 
ハヤシ「『人間椅子始まるよ!』とか言いながら走って、ヘドバンしたり、筋肉少女帯ではしゃぎすぎたりね!」
 
ヤノ「俺も今年はジャリ道を走って、いろいろ観に行こうかな!」
 
――当日の内容は、いかがですか?
 
ハヤシ「まだまだ、これからですね!」
 
フミ「ライブをやりながら、断片的に考えたりはするけどね!」
 
ハヤシ「『音泉魂』のヘッドライナーでしか見せれないポリがあるからね。清水音泉はラインナップも意識して考えてくれたんだろうし、とにかくいいライブをしたい! サブタイトルの『夏フェスOR DIE!!!』はいらないけど(笑)。一緒に作り上げていく感じかな」
 
――本当に賑やかな20周年ですよね。
 
ハヤシ「2月にアルバム『Replay!』を出したし、対バンツアーもしたし、フェスにも出るし。で、まだこの先、他にもいろいろと楽しい事を用意をしているんでフル回転していますね。結局、振り返る暇はないんじゃないかな」
 
フミ「『音泉魂』終わった後ぐらいは、ゆっくり乾杯したいけど!」
 
ハヤシ「やる事がなくならなくて、ありすぎて困っている(笑)。常に走り続けていないとポリはポリじゃないから! 面白い事、楽しい事、まだまだありますよ!」
 
――いや~、本当に『音泉魂』を楽しみにしています! たくさんお話が聞けました。ありがとうございました!


Movie Comment

text by 鈴木淳史
 



(2017年8月31日更新)


Check

Release

Album『Replay!』

【初回限定盤CD+DVD】
発売中 3000円(税別)
KRE
KSCL-2864~2865


【通常盤】
発売中 2500円(税別)
KRE
KSCL-2866

<CD収録曲>
01. Tune Up!
02. シーラカンス イズ アンドロイド 2017
03. Young OH! OH! 2017
04. Shout Aloud! 2017
05. URGE ON!! 2017
06. Electric Surfin’ Go Go 2017
07. Digital Coffee 2017
08. Rocket 2017
09. カジャカジャグー 2017
10. MEGA OVER DRIVE
 (Live at Shinjuku ReNy 2016/10/13)
11. Let’s ダバダバ
 (Live at Shinjuku ReNy 2016/10/13)
12. Buggie Technica
 (Live at Shinjuku ReNy 2016/10/13)

<DVD収録曲>
01. Tune Up!
 (from COUNTDOWN JAPAN 16/17)
02. シーラカンス イズ アンドロイド
 (from Now is the live!)
03. Young OH! OH!
 (from BUDOKAN OR DIE!!!! 2010.3.14)
04. Shout Aloud!
 (from BUDOKAN OR DIE!!!! 2010.3.14)
05. URGE ON!!
 (from DVDVPVDVLIVE!!)
06. Electric Surfin’ Go Go
 (from Now is the live!)
07. Digital Coffee
 (from We ate the show!!)
08. Rocket(from We ate the show!!)
09. カジャカジャグー
 (ハヤシ iMovie Edit)
10. MEGA OVER DRIVE
 (from What's This???)
11. Let’s ダバダバ
 (from MEMORIAL LIVE OR DIE!!! 祝1000本&15周年!!! 2012.03.03/04)
12. Buggie Technica
 (from LIVE AT newwave)


Profile

ポリシックス…写真左から、ヤノ(ds&vo)、ハヤシ(g&vo&syn&pro)、フミ(b&syn&vo)。'97年、アメリカのニューウェーブバンド“DEVO”に憧れたハヤシが高校生の時に結成。バンド名の由来は、KORGのシンセ“POLYSIX”から。全員揃いのツナギにバイザーという奇抜な出で立ちに加え特異なパフォーマンスと、爆音ギターとシンセやヴォコーダーなどのコンピューターミュージックを融合させた唯一無二のサウンドで一躍注目を浴びる。'99年にアルバム『1st P』でインディーデビューし、翌年にはマキシ・シングル『XTC』でメジャーデビュー。メンバーの卒業やバンド活動休止を経て、'10年8月『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2010』に現在の3人体制のPOLYSICSとして登場。新たなスタートを切る。'17年に20周年を迎え、2月に結成20周年記念アルバム『Replay!』をリリース。アメリカやヨーロッパなどでも活動しており海外からのファンも多い。

POLYSICS オフィシャルサイト
http://www.polysics.com/


Live

Pick Up!!

【大阪公演】

『OTODAMA’17~音泉魂~』

チケット発売中 Pコード:332-335

〈「夏フェス OR DIE!!!」編〉
▼9月2日(土) 11:00
〈「夏フェスというボケ」編〉
▼9月3日(日) 11:00

泉大津フェニックス

自由-6800円(整理番号付) 中高生チケット-4000円(整理番号付)

[9/2出演]POLYSICS/アルカラ/岡崎体育/OKAMOTO’S/ORANGE RANGE/筋肉少女帯/GRAPEVINE/SAKANAMON/セックスマシーン/チャラン・ポ・ランタン/PAN/フレデリック/ユニコーン/Yogee New Waves/レイザーラモンRG
[DJ]ピエール中野

[9/3出演]四星球/打首獄門同好会/大森靖子/キュウソネコカミ/銀杏BOYZ/クリープハイプ/水曜日のカンパネラ/THE STARBEMS/ドレスコーズ/バックドロップシンデレラ/BRAHMAN/フラワーカンパニーズ/the peggies/魔法少女になり隊/ガガガSP

※雨天決行・荒天中止。小学生以下は無料(入場券をお持ちの保護者の同伴が必要)。中高生チケットは要身分証明書。出演者変更に伴う払戻しは行いませんので、予めご了承下さい。開場・開演時間は変更になる場合がございます。2日通し券はPコード782-645にて販売。
【オフィシャルHP】shimizuonsen.com

[問]清水音泉■06-6357-3666

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【静岡公演】
『フジソニック2017』
チケット発売中 Pコード:334-909
▼9月30日(土) 11:00
静岡・清水マリンパーク内イベント広場(エスパルス・ドリームプラザ横)
一日券-7500円(ドリンク代別途必要)
[出演]THE King ALL STARS/TRF/フジファブリック/POLYSICS/MUCC/BiSH/ANTHEM/Phantom Excaliver/ゆるめるモ!/小林太郎/DJダイノジ/他 [司会]森直美
※未就学児は保護者1名につき1名まで無料。ただし入場できるエリア制限あり。入場制限実施の可能性あり。出演者変更に伴う払戻し不可。注意事項はhttp://www.magurockfujisonic.comを必ずご確認ください。
[問]クリエイティブマン プロダクション■03-3499-6669

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Pick Up!!

【大阪公演】

『POLYONSEN 2017』
チケット発売中 Pコード:339-430
▼10月21日(土) 18:00
BIGCAT
オールスタンディング-4000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]POLYSICS/Charisma.com/夜の本気ダンス
※未就学児童は入場不可。
[問]清水音泉■06-6357-3666

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【東京公演】
9月3日(日)一般発売 Pコード:339-356
▼10月14日(土) 18:00
TSUTAYA O-EAST
オールスタンディング-4000円(ドリンク代別途必要)
[ゲスト]グループ魂/CHAI
※未就学児童は入場不可。
※チケットは1人4枚まで。
[問]VINTAGE ROCK■03-3770-6900

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『OTODAMA’17~音泉魂~』
オフィシャルサイト