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「笑顔よりも涙の方が嘘をつけない」
ななみ、セカンドフェイズに突入!
自分にしかない目標、自分にしかない夢の輝ける途中
『Light in the Darkness』インタビュー&動画コメント

 昨年5月に1stアルバム『ななみ』をリリース以降、全73本にわたるストリートライブツアー『73 street mission 2015』を敢行。時にはキューブ型のアクリルケースの中で歌い、ヘッドホンをした人だけが聴くことができる“サイレントストリートライブ”を行うなど、斬新な試みにも果敢に挑戦。この春には作曲家・澤野弘之が手掛ける、アニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』(テレビ朝日系日曜7:00~)のエンディングテーマ『Next 2 U』の歌唱に抜擢され話題を呼んでいるシンガーソングライターななみが、2ndアルバム『Light in the Darkness』をリリースした。前作でも多彩な楽曲でその非凡な才能を覗かせていた彼女だが、今作においてその予感は完全に確信に変わった。もはや日本の女性シンガーソングライターというお決まりの構図には収まり切らない、才気溢れるソングライティングとアレンジメント、ボーカリゼーションの圧倒的なスケールは、嬉しい驚きをもってリスナーを存分に刺激することだろう。“自分がどの自分で好かれていたいのか、どの自分で愛されていたいのか”。音楽に救われた人生が突入したセカンドフェイズにしっかりとフォーカスし、舵を取り始めた彼女の未来が、今から楽しみでならない。

 
 
今回の『Light in the Darkness』で
ようやく“自分の色”がまとまった気がします
 
 
――1stアルバム『ななみ』(‘15)以来の取材ですが、あれから1年、変わりましたか?
 
「前髪がパッツンのときですね。ワァ~オ! 変わり過ぎ(笑)。元々はこんな感じなんですけどね。デビュー時がちょっといい子ぶり過ぎてた(笑)」
 
――1stアルバム以降は、全国ストリートツアーもやり、『Lovin' you あなたと繋がる6つの方法』('15)『桜』('16)とミニアルバムも2枚出し、濃密な1年だったと思いますけど。
 
「でも、この1年が一番辛かったし、悔しい想いもいっぱいして…っていうか多分、“生きていた”。プラスの意味だけでなく、人として成長できた1年だったなぁってすごく思います。曲はたくさん作り溜めていたので追われることは特になかったんですけど、求められることと自分がやりたいことの追求みたいなことは、いろいろと試行錯誤して…今回の『Light in the Darkness』でようやく“自分の色”がまとまった気がします」
 
――2枚のミニアルバムはポップスに挑戦する意欲も感じられた作品でしたけど、今回はむしろななみの持っているアーティスティックな部分が際立った感じがします。1stもすごくいいアルバムだと思いましたが、あくまで日本の音楽シーンにおいての着地点としてベストな形というか。今回の『Light in the Darkness』はもうちょっとグローバルというか、そういうことにも捉われないスケールと才能を感じました。
 
「いい意味でも悪い意味でも曲を作れてしまうところがあって、“これしかできない”っていうものがなくて…いや、むしろ“これが好き!”っていうものがないんです。かわいい曲も作りたいし、ロックも好きだし、音楽全部が好きなのは作曲家としてはいいことだなと思うんですけど、シンガーソングライターとして色を表すには、よくない方向に進んでることもあるかもしれないと気付いて」
 
――何をきっかけに気付けたんですか?
 
「やっぱり路上ライブで培ったものがすごくあって、人がどれだけ集まってくれるのか、集まったときにどういう印象を持ってくれるのか。自分で自分のことは分からなくて、人の意見を聞いたときに、求められているものが鮮明に分かるようになって。みんなが持っている“ななみ像”はこっちなんだって手探りで気付けたというか。路上ライブって、人に直接会ってちゃんと話すことができるじゃないですか。いい意味での“モニター”じゃないですけど、良くも悪くも間近で意見が聞けたので」
 
――みんなが持っている“ななみ像”って、時に肯定的に聞けないこともあると思うんですけど、今回はいい材料になったんですね。
 
「(路上ライブという)環境が整っていない場所で人を振り向かせなければいけないとき、自分の強みはやっぱりロックというか、綺麗事ではない部分=黒い部分だったので。いろいろと“作れる”曲たちはしばらくお休みして、作品としてもそこを進めていった方がいいのかなって」
 
――じゃあ今は“私はこんな曲も書けるし、こういう面もあるのに”じゃなくて、意図的に幹を太くするぞと。
 
「むしろ、自分が将来中島みゆきさんみたいになれたとき、誰かに曲を提供できるように取っておこうぐらいの気持ちでいれば楽だなって。私はサウンドトラックとか劇判作家の方も大好きなので、どんな曲でも作れることへのリスペクトはすごくあるし、自分もそうでありたいと昔から思っていたんですけど、アーティストには色がないといけないと気付いてからは、まずはその中でできることを広げていきたいなって」
 
 
自分で曲を書いて歌うからシンガーソングライターというよりは
自分で自分をプロデュースするからシンガーソングライター
 
 
――さっき言った、綺麗事ではない部分=黒い部分を出すことは苦しくはない?
 
「全然。むしろデビュー当時、“元ヤンです!”みたいなことをめちゃめちゃ言ってたじゃないですか(笑)。そういう曲も実はたくさんあったんですけど、それを出すには新人としてはまだちょっと怖かったのもあって、メジャーデビューしてからは、もう音楽に救われた後の歌が多かったんですよ。でも、私自身のコアは、救われない部分がデカい人間なので、ライブとかではやっぱりそこがリアルに出るじゃないですか。みんながそれをすごくいいと言ってくれて、“それを何で作品にしないの?”っていう感じだったので。デビューから2年経って、やっと自分から“この曲を出したい”と言えるようになったり、そういう自己プロデュースみたいなことが、今回はできるようになったので」
 
――前作のインタビュー時も、年の割に大人だなぁと思ったけど、やっぱりそうですね(笑)。
 
「アハハ!(笑) だからこそ今回はすごく楽しかったし、こうやって自分のやりたいことをやって、いい評価が返ってきたときに、やっぱり間違ってなかったんだなぁって。でも、最初からこうしていたら上手くいかなかったかもしれないし、“タイミング”が必要だったんだなぁって」
 
――やっぱり全国ストリートツアーとか、2枚のミニアルバムの頃が、その過渡期というか。
 
「本当にそれですよぉ~。正解も間違いもないんですけど、“自分がどの自分で好かれていたいのか”だと思うので。“自分がどんなアーティストでいたいのか”が、今作でやっと腑に落ちた感じはありますね。以前は“アーティスト”というよりは、オーディションで出てきた“新人”というイメージが自分自身で俯瞰して見てもあったんですけど、路上ライブとかもたくさんして、今では“1人で立ってやるぞ!”みたいな気持ちもすごく出ているので、ドッシリしてきた感じですね」
 
――それもあってか、今作を聴いて改めてすごいソングライティング力だなと思わされましたよ。
 



「ホントですか(照笑)。菅野よう子さんとか澤野弘之さんが大好きなんですけど、あの方たちはアニメとか映画の“作品に寄り添える”じゃないですか。今回は『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』のエンディング曲『Next 2 U』(M-8)があったのでアニメのファンも聴いてくれるだろうし、音作りもそうですけど、ちょっとファンタジーな世界というか。例えば、『明日太陽が消える』(M-12)とかもそうですけど、太陽はまぁ消えないじゃないですか(笑)。『サイレン』(M-1)の歌詞に出てくるマシンガンとかもそう。シンガーソングライター=日常を歌うイメージがありますけど、自分は見ているところがもっとファンタジーなところなのかもと思ったとき、歌詞を書くのもすごく楽になったというか、やっとスラスラ書けるようになった。自分で曲を書いて歌うからシンガーソングライターというよりは、自分で自分をプロデュースするからシンガーソングライターでいいんだなぁって」
 
――それこそ、憧れの澤野さんとガンダムの曲でコラボすることになったのも、ここまで掛けてきた時間と出会いが生んでくれた“タイミング”ですもんね。
 
「もう本当に澤野さんが大好きで、地元の大分からお金を貯めて1人でライブを観に行ってたぐらいだったので。澤野さん自身が見てるとは思ってないですけど、澤野さんのファンが気にしてくれたり、私の曲を聴いてくれたらいいなと思って、Twitterで“澤野さん大好き!”ってアピールしたり(笑)。あとは、私のバンドメンバーの中に澤野さんのバックも担当してる方がいらっしゃったので、地味に頑張ってアピールしてたんですけど(笑)。そうしたら澤野さんがCDをちゃんと聴いてくださって、もちろんボーカルチェックはあったんですけど、“ぜひ歌ってください”っていう話になって…。もうすごく嬉しくて」
 
――大人の力とかじゃなくて、ホントにSNSでの発信だったり、人の縁で決まった話だったんですね。
 
「そうなんですよね。自分もこのアルバム用の曲を作らなきゃいけないのはあったんですけど、それこそタイミングがちょうどよかったというか、今作にも収録させていただいて。レコーディングのときも、澤野さんに“あのCDのこんな歌い方にしましょうか?”とか提案したら、“あ、本当に僕の曲を聴いてるんだね、ありがとう”っていう感じだったので、もう感無量って感じです(笑)。『Next 2 U』は事前にAimerさんが歌われていたので、そのCDもプライベートで買ってたし、“え、すぐに歌えますよ”みたいな(笑)」
 
――1つ夢が叶いましたね。
 
「そうなんですよ! どうしよう…」
 
――アハハハハ!(笑)
 
「あとは菅野さんとコラボしたい(笑)。でも、澤野さんも絶対に無理だと思ってたのにできたので、叶えばいいな」
 
 
創作料理と肉じゃがの違いみたいな感覚(笑)
 
 
――選曲に関しては、ストリートライブで得たモニタリングを元にチョイスしていったとは思いますけど、今回は“白”と“黒”という明確なコンセプトがあったと。
 
「今回は最初は黒で最後は白という感じで、アルバムのイメージを真ん中で分けるアルバムを作りたくて。いろんな自分がいるからこそ、黒しか作らないじゃなくて、分けてしまえばテーマになるし、その代わりピンクとか赤とか他の色は排除するというか」
 
――ある程度自分で焦点を絞って、二面性を見せる。それこそ最初の『サイレン』と最後の『明日太陽が消える』の世界観はもう。
 
「全然違いますもんね(笑)」
 
――でも、ループしたら。
 
「そうなんですよ! 『明日太陽が消える』で光を取り戻したら、また『サイレン』で戦いが始まる、みたいな」
 
――『サイレン』は上京したての頃に渋谷のスクランブル交差点で感じたことが反映されたとのことですが、あそこはもう東京の象徴というか、いろいろ考えさせられますよね。
 



「戦場のイメージがすごいあるんですよね。“文明の果て”っていう感じがして、ゾッとしましたもん。希望を持てなかったです。何か“人って怖い”って思っちゃって。それを歌にしたかったんですよね」
 
――『サイレン』は言葉数も多くて畳み掛けるような、攻撃力の高い曲で。
 
「元々はボーカロイドに歌ってほしくて作った曲だったので、レコーディングは大変でした、難しくて(笑)。自分の曲の中でも一番黒い曲だったんですけど、ななみというより、こういう人格の人間を代表して歌っている感じです」
 
――あとは、エレクトロなダンスチューン『四文字ラブレター』(M-2)とか、アンビエントでアコースティックなループミュージック『I Eye Ai』(M-5)とか、音楽的な遊びがすごく感じられるアルバムだなぁと。しかも取ってつけた感が全然ない。『I Eye Ai』とか、『SaRieL』(M-6)もそうですけど、もうJ-POPじゃないもんね、完全に(笑)。
 
「ね(笑)。エリー・ゴールディングとか、エド・シーランとか、ビョークもすごく好きなので。本当に全ての音楽が大好きなんで、作っちゃうんですよね。何か創作料理と肉じゃがの違いみたいな感覚で(笑)、『I Eye Ai』とか『SaRieL』みたいな創作料理は、中毒性はあるけどチャレンジする人は少ない。でも、肉じゃがはみんなに愛されるじゃないですか。だから『これを愛として』(M-11)とか、そういう(ベーシックな)曲も入れて。ただ、肉じゃがは美味しいのは間違いないけど、他の店でも食べられる、みたいなところですよね」
 
――でも、『これを愛として』はすごく大きな愛の歌で、“もしも君が僕の傍から 離れていくとして/もちろん僕は君のことを 追いかけるとして”の頭の2行が、ちゃんとななみらしくておもしろい。
 
「あ~! (取材メモに)“最高!”って書いてる(笑)。この歌はひたすら1人の男性が1人の女性と眠りに就くまでを妄想して、“あぁ、こんなに君のことを考えるなんて、僕は君のことを愛してるな”っていう曲だから。そのさりげなさを淡々と“~として”っていうフレーズで表したくて。ただ、“~として”っていう日本語はおかしいから変えてほしいと言われたりもしたんですけど、“いや、これは1つのキャッチフレーズみたいになってるんで!”みたいに言い合って(笑)。あと、“子供が生まれたら名前は何にしようかな?”みたいな妄想って絶対にするじゃないですか? “いずれは田舎に住もうよ”とか、絶対妄想するじゃないですか?(笑) そういうひとときの、5分ぐらいの話なんですよね」
 
――そういうことで言うと、今作では創作料理と家庭料理を、両方作って見せたんですね。
 
「そうなんですよ。どっちのシェフもします(笑)」
 
 
私の中では、名前の表記が変わってもいいぐらいの気持ち
 
 
――『桜 -19th Edition』(M-10)は、2枚のミニアルバムの楽曲から唯一収録された曲です。
 
「でも、今回のテイクは19歳のときの声なんですよ」
 
――なぜそうしたんですか?
 
「何か…ファンに喜んでもらいたくて。メジャーデビューが決まる前に録ったんですけど、このときの方が大人っぽい声をしてるんですよね。大人に近づこうと頑張ってた(笑)」
 
――こうやって弾き語りで聴いてもクオリティが高いし、これをもう10代で書いてるとは…。そして、ひと夏の切ない恋を描いた『笑火』(M-3)、『通りゃんせ』(M-4)の流れは、オリエンタルなゾーンですね。
 
「今までだったら、『笑火』みたいな曲は完全にバラードに仕上げてたんですよ。でも、それを打ち込みっぽくすることで、もっと若者にも聴いてもらいたくて。私の中では(アニメの)『ひぐらしのなく頃に』のイメージですね。『通りゃんせ』も18歳ぐらいのときにデモを録った曲で、サビとAメロのリズムの変化をどうアレンジするかが結構難しかったですね。あと、曲を作るときって違う自分になるんですよ。そこが自分はシンガーソングライターより劇伴の人に近い考え方なんだなって。以前は架空の歌詞でも、自分はシンガーソングライターだから自分のこと書かなきゃいけないと思ってたけど、自分をトラックメーカーだと思えば、もっと広い世界を描けるんじゃないかって」
 
――そういう発想で言うと、ボカロでななみを使うようなプロデューサー目線で、いろいろと合点がいきますね。
 
「あとは、やっぱり澤野さんとの出会いが今でよかったですね。あんなにファンタジックな曲を作られている方が、誰より一番人間っぽかったんですよ。自分もあまりにも人間っぽ過ぎて、曲と自分が合致しなかったんですけど、澤野さんのプロの現場を見たときに、“そこはもう別なんだ、私だってこのままでいいんだ”って思えましたね」
 
――それにしても、1stアルバムとは随分内部構造が違う作品になりましたね。
 
「私の中では、名前の表記が変わってもいいぐらいの気持ちですね。だからこそ、このアルバムを出すのが、すごく楽しみだった。今まではいろんな人の力を借りて、意見を聞いてやってきたけど、今回のアルバムは自分でいろいろとプロデュースしたから、むしろ厳しい評価も欲しいと初めて思いました。成長したいと思ったし、自分で責任を取りたいと思ったんですよね」
 
 
自分にしかない目標とか、自分にしかない夢が見つかればいいな
 
 
――この1年を掛けて今のスタンスを、こういうアルバムを作れて、ライブに関しては何か感覚は変わりましたか?
 
「例えば、『これを愛として』とかは、やっぱり人の顔を観ながら歌うものだと思ってて。でも、『SaRieL』とか『I Eye Ai』は、自分の世界に入り込めば入り込むほど、お客さんも入り込んでくる。そういう観せ方はこの1年で学びましたね。あとはやっぱり、笑顔よりも涙を誘えるアーティストになりたい。笑顔よりも涙の方が嘘をつけないところがあると思うし、“ななみのライブに行くと、何だか分かんないけど泣いちゃうんだよ”って、口コミが広がればいいなぁ。そのためにはそういう曲だったり、演出だったり、アーティストにならきゃいけない。作品はようやく固まったけどライブはまだまだなところがあるので、それを作品と同じように、合致できるようになればいいなって」
 
――『Light in the Darkness』は本当にシンガーソングライターの枠組みを突破したアルバムですもんね。
 
「そうですね。むしろこれからはシンガーソングライターって言わなくてもいいのかなって思いますよね(笑)。このアルバムを出して、自分が一番不安だった部分が好かれてるんですよ。『I Eye Ai』とか『SaRieL』は、すごく不安だったんですよ。だって、デビューしてからずっと求められていたAメロ→Bメロ→Cメロっていう日本の音楽の決まり切った構造を無視した曲なので。でも、むしろそっちの曲がいいと言ってくれる人もたくさんいたので、すごく救われました。今、日本の女性シンガーソングライターでこういう曲を作る人がいるのかと考えたら、やっぱり自分がそうなっていきたいなと思いますね」
 
――いろんな曲を書ける人なのは1stのときから分かりましたけど、ここまで洋楽的なことをやってサマになる人だったのは大きな発見で収穫だと思いましたよ。最後に、このアルバムが出て、いよいよツアーという状況で、今後に向けて思うことがあれば聞きたいなと。
 
「ワンマンライブはもちろん、次の作品でも新しい何かを見つけたい。常に人をビックリさせられるようなアーティストになりたい。バンドだとみんなで頑張っていずれは武道館!みたいな感じですけど、1人でやってるとそこじゃないんですよね。自分は作品を作って評価されることが嬉しいし、小っちゃい箱でも全員が泣いてるようなヘンなライブの方が楽しい(笑)。そういう自分にしかない目標とか、自分にしかない夢が見つかればいいなと思ってます。その通過点に、作品だったりライブがあって。その夢に向かって音楽をやっていきたいなって、すごく思います」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2016年8月24日更新)


Check

Movie Comment

自らアルバム解説&ライブに意気込む
ななみからの動画コメント!

Release

前半は黒、後半は白をテーマに
恐るべしポテンシャルを刻んだ2nd

Album
『Light in the Darkness』
【初回生産限定盤】
発売中 3056円(税別)
e-stretch RECORDS
CRCP-40466

<収録曲>
01. サイレン
02. 四文字ラブレター
03. 笑火
04. 通りゃんせ
05. I Eye Ai
06. SaRieL
07. only lonely
08. Next 2 U
09. 走れ。
10. 桜 -19th Edition
11. これを愛として
12. 明日太陽が消える
(LIVE)
13. CHASER
14. Dahlia
15. 君という宝物
16. I'll wake up
17. I live for love
※初回生産限定盤はライブ音源を収録。

【通常盤】
発売中 2778円(税別)
e-stretch RECORDS
CRCP-40467

<収録曲>
01~12、同上

Profile

ななみ…’93年8月13日生まれ、A型。大分県大分市出身。“音楽に助けられたから、きれいごととかじゃなく、誰かを助けたい”と人前で歌い出す。本人自ら“暗黒時代”と称する多感なミドルティーン時代は学生生活に馴染めず、独自の道へ。そうした環境が産み出した楽曲は時に痛々しく、聴く人の心に忘れかけた感情を呼び起こす。’13 年、ヤマハグループ主催のコンテスト『The 6th Music Revolution JAPAN FINAL』にて圧倒的な歌唱力で来場者を魅了し、グランプリを獲得。地元大分での注目が集まる。’14年10月にはシングル『愛が叫んでる』でメジャーデビュー、全国AM/FM41局でパワープレイを獲得する。’15年2月には2ndシングル『I’ll wake up』を、5月には1stアルバム『ななみ』をリリース。同月から全73本にわたるストリートライブツアー『73 street mission 2015』を開催。そして、同年11月に『Lovin' you あなたと繋がる6つの方法』、今年3月に『桜』と2枚のミニアルバムを経て、7月6日に2ndアルバム『Light in the Darkness』をリリース。

ななみ オフィシャルサイト
http://73music.jp/

Live

初日の大阪公演が間もなく開催!
全国ワンマンツアーがいよいよ開幕

 
『ななみ 2016 tour “白と黒の世界”』

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード297-150
▼8月26日(金)19:00
umeda AKASO
自由席4000円
夢番地■06(6341)3525
※就学児以上は有料。

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【福岡公演】
チケット発売中 Pコード296-651
▼9月11日(日)16:00
Gate's7
全席自由4000円
BEA■092(712)4221

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【東京公演】
チケット発売中 Pコード297-828
▼9月17日(土)18:00
原宿アストロホール
全自由4000円
ネクストロード■03(5114)7444

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【大分追加公演】
チケット発売中 Pコード301-003
▼10月1日(土)18:00
BRICK BLOCK
全席自由4000円
BEA■092(712)4221

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Column

音楽を生命線に生き延びろ――
傷だらけの人生が生んだ大きな愛と
13曲の処方箋=1stアルバム
『ななみ』を語る前回インタビュー

Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「いや~おみそれしました! 1stアルバム『ななみ』でもその高い作曲能力に大いに感心したものですが、彼女は僕の想像を遥かに超えたポテンシャルの持ち主だったようです。もちろん、2ndアルバム『Light in the Darkness』でも持ち味のデッカイ愛の歌は継続中ですが、特に驚いたのはJ-POPの枠組みを逸脱しまくる中盤のゾーン。アンビエントでアコースティックなループミュージック『I Eye Ai』(M-5)、神々しいコーラスワークが重なり合う全編英語詞の『SaRieL』(M-6)、自然音と溶け合うミニマムで神秘的なサウンドスケープに満たされる『only lonely』(M-7)、そして、奇才・澤野弘之のペンにおける『Next 2 U』(M-8)の圧倒的なボーカルのスケール感…。今作は本当に先入観なしに聴いてほしい1枚です。シーンにおける自らのスタンスを見出しギアを入れ始めた、ななみにマジ注目です!」