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「音楽より楽しいこともあると思うけど、音楽ほどは伝えられない」
夢と現実、希望と絶望、うごめく感情も葛藤も全てぶち込んだ
『我輩は人間でr』ツアーファイナルシリーズにいよいよ突入!
ircle全員インタビュー&動画コメント

 ロックバンドの歌詞によくある“日常”は、時に未来への距離を曖昧にさせるモルヒネのような言葉だ。上手くいかない現状を、一番になれない自分を、見る見る遠ざかるあいつの背中を、運命として受け入れるには、諦められない日々がある。燃やし尽くせない想いがある。手放せない音楽がある――。心の奥底に付きまとうジレンマや劣等感というハングリーな感情に目を背けず言葉にした歌詞、怒涛のテンションで突き進むバンドサウンドとポップセンスを共存させるアレンジ力、中学時代から同じ景色を観てきた時間と縁が機能するircle(アークル)の2ndアルバム『我輩は人間でr』は、スルースキル・ゼロの不器用で愛すべきバンドが、群雄割拠のシーンに翻弄されながらも、確かな輝きがそこに在ることを証明した渾身の1枚だ。“そんな風に生きてくなんて/疲れるだろうと人は語るが/そんな風に生きる以上に/全てを受け止め歩く方法を/あんたは知っているのかい”。バンドの葛藤の歴史と生き様を刻んだような『ピストル』に綴られた一説は、地を這うライブデイズの先で掴んだ、4人の決意表明のよう。昨年から続くリリースツアーも、残すは東名阪のファイナルシリーズ。結成15年目の現在地に迫る全員インタビュー。

 
 
4人の歴史は長いんですけど
改めて見つめ直すってことを全くしてこなかったバンドだった
 
 
――ircleはここまで同業者のバンドから名前が挙がってくる人たちもいないというか、しっかり現場から称賛の声が聞こえてくるバンドだったんで。
 
ショウダ(ds)「ありがとうございます! 嬉しいです、すごく」
 
――2ndフルアルバム『我輩は人間でr』(‘15)が出てちょっと経ちますけど、ツアーも途中まで廻って、改めて今の率直な気持ちはどうです?
 
ショウダ「前作『iしかないとか』(‘14)は初のフルアルバムだったんで、自分たち的にはベスト盤に近い感覚というか。今回はフルアルバムという方程式を覚えた上で、ちゃんとオリジナルアルバムが出来たイメージですね。あと、僕個人としては、前作を出したことで自分たちに足りないものも見えてしまったというか、もっと上手く伝えられる方法があるなとも思ったんで、それは今回のアルバムにつながったなと。お客さんの反応もすごくいいですね」
 
仲道(g)「特に気取らず、思ったことをそのままやれてる感覚は今までとは全然違いますね。ステージからお客さんに投げかけたときも、結構ダイレクトに返ってくる。逆に、今まではこっちも真っ直ぐ飛ばせてなかったんだなって。多分、ミニアルバムだけをずっと作ってたら、そこまでは見えなかった」
 



河内(vo&g)「実際4人の歴史は長いんですけど、改めて見つめ直すってことを全くしてこなかったバンドだったので。多分いろんな時間の流れからくる変化を、それぞれが見つめ出したんじゃないかな? ひと言で言うと、いい意味で“年を取り出した”(笑)。前作の『iしかないとか』は確かにいいものが出来たけど、同時にとっ散らかったアルバムだなぁとか、そこからシングル『風の中で君を見たんだ』(‘15)(M-7)を出したときのまとまりとか、そういうことを常に意識しながら曲作りもしてたんで」
 
仲道「この1年で心の奥底にあったのは、今まで以上に歌心を、しっかりとメロディと歌詞を伝えることにまず重きに置くことで。それさえやっていれば、どれだけ楽器隊が遊んでも曲が真っ直ぐに飛んでいくイメージでしたね」
 
 
これからも惰性じゃなくて、少しずつでもちゃんと1曲1曲表現していく
 
 
――とは言え、レコーディングを控えた昨夏には、まぁ酒にまつわる大事件もあったみたいで(笑)。
 
(一同笑)
 
河内「そうですね。それは僕が学ばなかったせいですけど(苦笑)」
 
――常習犯なわけですか?
 
河内「かなり(笑)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
ショウダ「メンバーみんなお酒が好きなんで、もちろん失敗することだって多々あるんですよ(笑)。でも、さっき河内が言ったように、付き合いが長い分、バンドのことは掘り下げても、改めて4人で4人を掘り下げるところには至らなかったんで。もちろんライブごとに修正点を話し合うことはあるんですけど、口に出さなくても分かっていた空気感みたいなものが良くも悪くもあって、そこにちょっとズレが出てきたのもそのタイミングだった。でも、言いたいことは言い合えたというか、バンドとして改めてどう進むのかは、そこでバッと合わせられたのかなって」
 
河内「今回も本当にいいアルバムが出来たので、これからも惰性じゃなくて、これよりもさらにいいものを、少しずつでもちゃんと1曲1曲表現していくべきだと思いましたね。やっぱり少しでもいい方向に向かうべきというか、人を恨んだり憎んだりとかじゃなくて、もっと気持ちのいい音楽を届けれたらなと」
 
――でもircleって、言わばそういうことがやれてきたバンドのような印象があります。
 
ショウダ「ircleとして言いたいことは、根本的にずっと変わってないと思うんです。でも、今のままだと僕らのことを理解しようっていう人にしか伝わらない。そうじゃない人間にもちゃんと伝えられる方法論を取らないと、いいものを作っても届かないのであれば、単純にもったいないなと思ったんですよね。それがさっき良(=仲道)が言った歌心だとか、ライブにおける個々のスキルアップの必要性とか、そういうところだなって」
 
――自分たちが思い描いたリアクションじゃないことももちろんあるし、活動し続ける以上ジレンマみたいなものはずっと付きまとう。そのうごめく“ギラギラ”とか“沸々”がすごく入ってるアルバムだと思うし、だからこそ信頼出来るなとも思いましたね。
 
ショウダ「さっき言った事件がありつつ(笑)、結構すぐにレコーディングに突入したわけで。ドラムは一番最初に録り始めるんで、正直その時点ではどうなんだろう?っていう不安があったんですけど、メンバーの音がどんどん重なっていく頃には、いいものが出来ると確信してましたね」
 
 
地を這っていく感じが長かったバンドだからっていうのも
多少は関係して…いや、大きく関係してる(笑)
 
 
――楽曲について触れていくと、『Newton』(M-2)の“降ってくる全ての事に意味などないと言うのは容易い、見出す方を選ぶ”の部分とか、一見悟っているようで時に逃げとも取れる事象にいちいち突っかかっていく、この“めんどくささ”がすごくいいなと。スルースキルがないですよね、ircleは(笑)。
 
ショウダ「インタビューとかを受けててもそうですけど、結構みんなに言われるんですよ。“めんどくさいバンドですよね?”って(笑)。それだけ言われるってことは」
 
仲道「多分そうなんだろうね(笑)」
 
――『きみが セ』(M-5)の“あんま気付かねぇんだよな「日常」って言葉のせいで”というラインもすごく響いて。歌詞によく出てくる“日常”って、時に物事を曖昧にさせるモルヒネみたいな言葉だなと常々思ってたんで。こういう作詞家としての目線と手腕みたいなものも随所で感じられるなと。あと、リード曲的な立ち位置の『テレサ』(M-3)は、ブログにも“一番温かい気持ちでかけた曲”とありましたけど、どういうきっかけで生まれたんですか? 基本的には“男あるある”の“失わないと分からない”ってことだと思うんですけど(笑)。
 

 

河内「核となる裏テーマが1つあって、それを絶対に表に出さないことで自分でもちゃんと感動出来るようにしてるんですけど…基本的にはまぁその、失ってからのやつです(笑)。その人が思わせてくれたあったかいもの、優しい部分、それは自分が受け取ったものなので、そこからどうつないでいきましょうかっていうことですね」
 
――ircleの歌詞って基本ノンフィクションな印象ですけど、フィクションって書けます?
 
河内「書けないんですよね~。ただ、盛ったりはありますよ?(笑) ちょっと“プンプン!”って怒ったぐらいのことを、“ブッ飛ばしてやる!”って書いたり(笑)」
 
(一同笑)
 
河内「でも、マンガみたいなことがあればいいなって歌ったりすることはあります。フィクションのドラマも観るし、感動するし。僕らは元々BUMP OF CHICKENのコピーバンドだったんで、ファンタジーは大好きなんですよね。結構長い間、現実とばっかり向き合ってきた反動もあるのかもしれないですけど(笑)。特別ハネたこともなければ、若い内にボンッ!っと火が点くバンドが周りにたくさん出てきたりもして、地を這っていく感じが長かったバンドだからっていうのも多少は関係して…いや、大きく関係してる(笑)。でも、その深みにはハマりたくなくて。仲間内でそういうバンドもいっぱい知ってるし、やっぱりちゃんとキラッとしたところを歌いたいなって」
 
――でも、ircleは…結成25周年で武道館とかに立って、ウワーッって盛り上がるタイプのバンドの匂いがぼちぼちし始めてるんですよ(笑)。
 
(一同爆笑)
 
河内「アハハハハ!(笑) あ~し始めてますね、どうにかしたい!(笑)」
 
ショウダ「そのときまでドキドキしていられればいいですけどね。夢を見ることの大事さじゃないですけど、今は現実的過ぎるから、リスナー、バンドマンも含めて、あんまりワクワクドキドキしにくくなってるのかなって。だからこそ、それをライブで、音源でやれたなら、25周年まで走ることは出来ると思ってるんです」
 
 
河内くんの歌詞を見てメンバーみんなで好きに遊ぶじゃないですけど
今回はすごく実験的に取り組めたかなぁと
 
 
――あと、ircleは活動的には器用じゃないかもしれないですけど、音楽的には決してそうじゃないというか、これだけのテンションとエネルギーを発しながらも様々なアレンジとフレーズの編み方が出来るバンドは、なかなかいない感じがしますね。ベースラインとかも独特だし。
 
伊井(b)「中学で音楽やり始めて、ロックバンドをそもそもそんなに聴かなかったんで。今は研究として聴いたりもしてるんですけど、河内くんの歌詞を見てメンバーみんなで好きに遊ぶじゃないですけど、今回はすごく実験的に取り組めたかなぁと。やってても楽しいですし、『i hate you?』(M-4)とかは完璧にそうですよね」
 
河内「下手したら、違う界隈のバンドだもんね」
 
――それこそ『i hate you?』は洗練されたアレンジですけど、歌ってることはもう情念でしかない(笑)。『我輩は人間である』(M-10)のベースラインは、めちゃくちゃキタダマキ(Syrup16g)さんを彷彿とさせられましたが。
 
伊井「おぉ~嬉しいですね。超それですね(笑)」
 
――(エフェクターの)“Phase 100”感もありましたけど。
 
仲道「アハハハハ!(笑) 間違いない」
 
伊井「完璧です。ありがとうございます。伝わった。伝わってくれた。嬉しい(笑)」
 
――でも、メッセージはドロドロのエモーショナルと(笑)。一番になれないもがきや悔しさは、ブログでもよく書いてますもんね。
 
河内「何かあるんでしょうね。常に一段上に誰かいるって勝手に妄想して、ストーリーを作る癖が(笑)」
 
――満たされたらどうなるんだろう? 満たされたら満たされたで嬉しい!ってなる?
 
河内「満たされても楽しいでしょうね(笑)。ただ、その曲たちをメンバー全員でやろう!ってなるか否か」
 
伊井「満たされたら満たされたで、“昔はよかった”って話になるかも(笑)」
 
――“あのギラギラがなくなった”とか(笑)。ircleは劣等感とかそういったハングリーな感情が今でもちゃんとあるバンドだなって。すごく大事なエネルギーだと思います。
 
河内「まぁでも、今回は結構明るめなアルバムだなぁ♪と思ってたんですけどね(笑)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
ショウダ「もう滲み出ちゃう部分かもしれないですね(笑)。人としては、毎日美味い酒が呑めて、ライブとレコーディングが出来ればそれでいいぐらいの感じなので」
 
――だってそうじゃないと、朝の7時まで呑んで道で寝ないよね?と(笑)。せめて機材車で寝ればいいのに。
 
河内「そこまでたどり着くこともあります(笑)」
 
 
満足してないのがいいのかもしれない
 
 
――今回のアルバム制作中のエピソードとして印象深かったことはありますか?
 
河内「ircleは人間らしさとかいうものに重きを置くバンドのくせに、一発じゃなくてちゃんと別録りするんで(笑)。だから1つ1つの作業には、やっぱり時間はかかりましたね。音作りにはかなり頭も耳も使ったなと。でも、レコーディング自体は本当に楽しく出来た気がします。作詞作曲は相変わらずのペースですけど、自由度も高かったですし」
 
――『サーチライト』(M-6)は女性目線の曲ですけど、ここで描かれているのはすごく大きな愛ですね。
 
河内「女性目線の方が譜割とやわらかさというか、イメージが合って。まぁ対象者があって、俺が思ってることをつらつらと書いたんですけど」
 
ショウダ「誰?」
 
(一同笑)
 
河内「曲ごとであるんで(笑)」
 
伊井「これからはクレジットに、作詞/作曲/対象者(笑)」
 
河内「アハハ!(笑) でも、雑多なテーマも好きで、例えば、家ではうん●のことについて歌ってみたり(笑)。でも、やっぱりバンドには持って行けないし(笑)」
 
ショウダ「でも、それでメンバーすら騙せたらおもしろいですけどね(笑)。こっちはそんな風に全然思ってなくて、インタビューの場とかで“実はこの曲…”」
 
仲道&伊井「(河内の声真似をして)“うん●の歌なんだよね”」
 
(一同爆笑)
 
ショウダ「マジで~!? すげぇ感動してたのに!って(笑)」
 
――不器用なんだか器用なんだか分からないバンドですね(笑)。
 
伊井「でも、前作の『iしかないとか』は、不器用なくせに器用にやろうとして。今回は不器用なことも分かった上で、気負うことなく、スッとやれた感じがありますね」
 
河内「確かにフレーズは細かかったりしますけど、手クセでそうなってると思うんで」
 
――『ふざけんな』(M-8)のリフとかも、すごいですもんね。壮絶。
 
仲道「ずーっと弾いてますからね(笑)。どこで“ふざけんな”感を出すかしか考えてない(笑)」
 
河内「入りのベースとギターとか、もう無茶苦茶(笑)」
 
――シーンの真っ只中にいれば雑音も入ってくるけど、ircleは中学からの4人でやってるからこそ、同じ景色を観てきた時間の長さとか、損得関係なく集まってる見えない信頼感とか、縁みたいなものが機能してる感じがしますね。
 
河内「それはすーっごいありますね。もう全然別物ですね」
 
仲道「痛いところまで知ってる感じというか、裸じゃないですけど」
 
ショウダ「吸収するものが一番の多い時期に一緒にいたんで、同じような感覚もあって」
 
――そう考えたら、そういう4人が『我輩は人間でr』みたいなアルバムを作れて、今でもこうやって音楽を楽しめてる関係はいいですね。
 
ショウダ「あと、満足してないのがいいのかもしれない。本当に毎作毎作、すごくいいものが出来たと思ってるのに、そのツアーが終わった頃には“次はこれがやりたい!”っていうものを各々が感じられてる。音楽より楽しいこともあると思うんですけど、音楽ほどは伝えられないんじゃないですか? 自分たちが楽しいんだっていうことをね」
 
 
自分たちのイメージするところまで結果が付いてこなかった
現実も感じてのこの1年だったんで
 
 
――タイトルは、前作が『iしかないとか』、今作は『我輩は人間でr』ということは、次回作は“c”ですよね?(笑) 5枚目まではもう、『ドラゴンボール』のコミックの背表紙みたいに。
 
仲道「つなげないといけない(笑)」
 
河内「アハハ!(笑) だから、フルアルバムを出さなかったら進まないと(笑)」
 
――これがBOOM BOOM SATELLITESとかだったら大変だけど(笑)。
 
仲道「もう一生かかる(笑)」
 
ショウダ「ま、次が“c”とは限らないですけどね!(笑) そういうイメージが先にあった方が、生活していく上でいろいろと感じるものも変わるのかなぁって。今回はタイトルがアルバムを作る前からあったんで。僕は“人間である”という言葉を特に感じながら、ドラムのフレーズも考えていったので」
 
河内「アルバムまとめ上げるには、そのタイトルの曲を作るのがベストだとは何となく思ってたんで、後から『我輩は人間である』をバタバタと作りましたね」
 
ショウダ「この曲、めっちゃ難しかったんですよね」
 
河内「だいたいシンプルなフォークソングの形でしかみんなには持って行かないんですけど」
 
仲道「いつもなら基本的にメロディラインしか聴いてないんで、“あ、ちょっとこれ変えようかな”って勝手にいじるんですけど(笑)、この曲は音のイメージが全く立たなくて。“ちょっと家に持ち帰らせてくれ”って」
 
伊井「コード進行も結構変えたりしてね」
 
――だからかメッセージはすごく強いのに、音楽的にはどストレートでもない感じという。
 
仲道「そうですね。でも、“人力でやるテクノ”じゃないですけど、デジタルな方向に持っていくのは簡単だけど、それを人がやったらどうなるんだ?っていうのを音にしてみた感じですね」
 
――最後の『シリウス~純情商店街~』(M-11)が、バンドに持ってくる際のいわゆるフォークソングな状態?
 
河内「そうですそうです。そういうことですね」
 
伊井「全曲最初はああいう感じなんですよ」
 
――そして、いよいよリリースツアーのファイナルシリーズが東名阪であって、1月23日(土)が名古屋、24日(日)が大阪、31日(日)が東京と。
 
ショウダ「大阪はジラフポットとHalo at 四畳半の2バンドがゲストで3マンで。対バンは単純に好きなバンドがいいなって。一緒に美味い酒が呑めたらいいな、ぐらいの(笑)。東京だけワンマンなんですけど」
 
――大阪の後はね、別に道で寝てもワンマンまで1週間空いてるから大丈夫(笑)。
 
ショウダ「そんなこと言っちゃうと、気抜いちゃうんで(笑)」
 
河内「やらないですけどね!(笑)」
 
――終着点の東京ワンマンでいい景色が観られるといいですね。
 
ショウダ「そうですね。すごくいい作品が出来て、バンドの状態もいい感じなのに、自分たちのイメージするところまで結果が付いてこなかった現実も感じての、この1年だったんで」
 
河内「精進します!」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2016年1月22日更新)


Check

Movie Comment

新作、ライブ、大阪での夜を語る(笑)
ircleからの動画コメント!

Release

四位一体の壮絶なバンドサウンド
良曲揃いの素晴らしき2ndアルバム!

Album
『我輩は人間でr』
発売中 2300円(税別)
YAMANOTE Records/JMS
YMNT-1006

<収録曲>
01. ベニ
02. Newton
03. テレサ
04. i hate you?
05. きみが セ
06. サーチライト
07. 風の中で君を見たんだ
08. ふざけんな
09. ピストル
10. 我輩は人間である
11. シリウス~純情商店街~

Profile

アークル…写真左より、仲道良(g)、河内健悟(vo&g)、伊井宏介(b)、ショウダケイト(ds)。‘01年 大分県別府市にて同中学の同級生であった4人が、文化祭に出演することを目的に結成。’03年の高校入学を機に、地元ライブハウスでの活動を開始。’06年、大学進学を機に拠点を福岡に移す。’09年、デビューe.p.『未来』を他タワーレコード大分、福岡店にて限定発売し、3週連続インディーチャート1位を獲得。同年3月には大分T.O.P.Sでの初ワンマンライブを成功させ、8月にはデモCD『TINA』(‘07)をリマスターし全国発売。’10年1月には、2ndミニアルバム『μミュー』を発売し、リリースツアー後に上京。’11年、24歳にして結成10周年を迎え、7月に『You』、11月に『Run』と立て続けにミニアルバムを発売。’12年1月には、東京で初のワンマンライブを渋谷MilkyWayにて開催、ソールドアウトさせる。11月にはシングル『夜明けのテーマ』を発売。全国27公演のリリースツアーを行い、’13年2月には渋谷O-Crestにてワンマンライブを開催、再びソールドアウトを記録。同年7月にはミニアルバム『さよならリリー』を発売。渋谷O-WESTをファイナルとした全国50本のツアーに加え、『MURO FES.』『FUJI ROCK FESTIVAL』『スペースシャワー列伝~瞬刻の宴~』『REDLINE TOUR』と多くのフェスやイベントに出演。’14年4月にはシングル『失敗作』を、9 月には初のフルアルバム『iしかないとか』をリリース、ツアーのファイナルシリーズでは初の東名阪福でのワンマンライブを行う。’15年6月にはシングル『風の中で君を見たんだ』をリリース、東名阪福新と自主企画を決行し、10月7日には2ndフルアルバム『我輩は人間でr』を発売。ツアーと並行し自主企画『HUMANisM(ヒューマニズム)』を設立。バンド名のircleは、円(circle)の持つ“完全の象徴”という意味を、その頭文字のCを外し型を崩すことにより、“今ある世界に新しい風穴を開ける”という想いが込めた造語である。

ircle オフィシャルサイト
http://www.ircle.jp/

Live

昨年から続くツアーも遂に終盤!
3月にはイベントで再び大阪へ

 
『ircle 2nd full album
「我輩は人間でr」release tour
~Yes,I am.~』

【東京公演】
▼10月12日(月・祝)TSUTAYA O-Crest
【千葉公演】
▼10月14日(水)千葉LOOK
【埼玉公演】
▼10月16日(金)HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
【群馬公演】
▼10月17日(土)高崎 club FLEEZ
【茨城公演】
▼10月18日(日)水戸ライトハウス
【大阪公演】
▼10月22日(木)Fandango
【岡山公演】
▼10月23日(金)CRAZYMAMA 2nd Room
【広島公演】
▼10月25日(日)広島・4.14
【新潟公演】
▼11月7日(土)新潟CLUB RIVERST
【石川公演】
▼11月8日(日)金沢vanvanV4
【兵庫公演】
▼11月10日(火)神戸 太陽と虎
【神奈川公演】
▼11月20日(金)BAYSIS
【愛知公演】
▼11月25日(水)アポロベイス
【京都公演】
▼11月26日(木)KYOTO MUSE
【香川公演】
▼11月28日(土)DIME
【宮城公演】
▼12月11日(金)仙台MACANA



『ircle presents~HUMANisM~』

【福岡公演】
▼12月4日(金)Fukuoka BEAT STATION
【大分公演】
▼12月5日(土)大分T.O.P.S Bitts HALL
【山口公演】
▼12月6日(日)周南RISING HALL


【名古屋公演】
チケット発売中 Pコード275-593
▼1月23日(土)18:00
池下CLUB UPSET
オールスタンディング2500円
[ゲスト]或る感覚/the unknown forecast
サンデーフォークプロモーション■052(320)9100

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード274-151
▼1月24日(日)18:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング2500円
[共演]ジラフポット/Halo at 四畳半
清水音泉■06(6357)3666
※小学生以上は有料、
未就学児童は入場不可。

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『ircle 2nd full album
「我輩は人間でr」release tour
 FINAL ワンマンライブ ~Yes,I am.~』

【東京公演】
チケット発売中 Pコード274-327
▼1月31日(日)18:00
TSUTAYA O-WEST
オールスタンディング2800円
ディスクガレージ■050(5533)0888
※3歳以上はチケット必要。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 

Pick Up!!

【大阪公演】

『OTOEMON FESTA 2016』
一般発売1月23日(土)
Pコード286-483
▼3月19日(土)16:30
LIVE SQUARE 2nd LINE
スタンディング2500円
[出演]ircle/愛笑む/石崎ひゅーい/
THE Hitch Lowke/SHIT HAPPENING/
ReVision of Sence
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※小学生以上は有料。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら


Comment!!

ぴあ関西版WEB音楽担当
奥“ボウイ”昌史からのオススメ!

「インタビューの冒頭でも言ってますが、まぁここまでバンドマンから名前を聞くバンドもいないっていうくらい、彼らの名前はよーく耳にしてました。ライブを一方的に観てはいましたが、取材は今回が初めて。前世で何かあったのか、不器用で酒が呑めるアーティストを率先して応援してしまう僕ですが、まぁ彼らはドンピシャですよね?(笑) でも、その音源はイメージしがちな無骨なロックバンド像とは異なり、各プレイヤーのセンスはもちろん、河内(vo&g)くんのソングライティング能力の高さを思い知らされる素晴らしい出来。そんな彼らはまだ20代とは言え、今年で結成15周年。いつも思うんですが、学生時代を共にした友達って、やっぱり違う。そういうバンドが続いていたときのケミストリーって、やっぱり“何かある”んですよね。あと、これは僕らの仕事でも同じですが、キャリアを重ねれば重ねるほど、結果的に勝つんじゃなくて“自分たちのやり方” で勝たないと、何にも楽しくないんだなって、大いなる葛藤と共に彼らはもう気付いてますよ。噂になる理由がしっかりと音にも人にもあった、ircleとの付き合いがここに始まりました。早く呑みたいわ(笑)」