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「辞めないのは、何もやらない辛さを知ってるから」
現代病をテーマに繰り広げるパンクホラーミュージカル!?
エンタテインメントの波状攻撃『SICK’S』と挑戦の音楽人生を語る
武瑠(vo)&Chiyu(b)撮り下ろしインタビュー&動画コメント

 音楽以外にも、俳優、モデル、自身がプロデュースするブランドの運営など多岐にわたる活動を展開している武留(vo)をフロントマンに、その鮮烈なサウンドやヴィジュアルで独自の路線を突き進んでいる5人組ロックバンドSuG。対バン形式の主催イベントなどでは、BABYMETALやアップアップガールズ(仮)らアイドルや、神聖かまってちゃん、アーバンギャルドらバンド勢、さらには怪談でお馴染みの稲川淳二まで、ジャンルに囚われない競演も数多く行ってきた。何が飛び出してくるのか分からない予測不能のクリエイティビティを備えた彼らは、今回がぴあ関西版WEBに登場。武瑠(vo)とChiyu(b)にバンドのこと、12月16日にリリースされた最新シングル『SICK’S』、大阪での初のホールライブ2DAYS公演となる年末のツアー『VersuS 2015 極彩 SuG VS 極悪 SuG』について話を訊いた、撮り下ろしインタビュー。

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“どんなマイナスのこともプラスに変えられるような音楽を”
 
 
――インタビュー初登場となりますが、まず、そもそもSuGとはどういうバンドなのか?というところから言葉にしていただきたいなと。
 
武瑠(vo)「“HEAVY POSITIVE ROCK”、日本語で言うと“無理やり前向き”をコンセプトに活動してるんですけど、 “どんなマイナスのこともプラスに変えられるような音楽を”というのは、まずテーマにありますね。今回のシングル『SICK’S』にも共通してるんですけど、現実とかマイナスなことも踏まえつつ、それをプラス思考に変換しようと。あとは、自分のオリジナルブランドmillion$orchestra(ミリオンダラーオーケストラ)を持ってるのもあって、原宿のファッションシーンとかも結構近くて、よく“3D音楽”とか言ってたんですけど、音楽だけじゃなくファッションやデザインとかでも立体的になっていくバンドですね。MVがすごく特徴的だったりするかなと思います」
 
――個人的にSuGと言えば、多彩でポップさもあるバンドというイメージがあります。
 
Chiyu(b)「そのイメージも強いと思います。でも、実際にライブに来たときに、“全然違う。こんな激しい曲もあるんや!”って結構ビックリされることも多いですね」
 
武瑠「ポップなんですけど、最終的なメッセージのテーマは意外と暗かったりするんですよね。だから“POSITIVE ROCK”じゃなくて、“HEAVY POSITIVE ROCK”なのかなと」
 
――そもそも、“HEAVY POSITIVE ROCK”にたどり着いたのは?
 
武瑠「高校生のとき、普通に友達と仲は良かったんですけど、みんなと共有出来ない暗い部分があって…。それで何もやりたくない時期があったんですけど、“死ぬ気になったら何にでも挑戦出来る”と思ったとき、自分を“無理やり前向き”に変えられると思ったんですよ。それで、“HEAVY POSITIVE”という言葉を考えて、ロックバンドをやることになったんで、それが“HEAVY POSITIVE ROCK”になりましたね」

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ピースボートに乗ろうかロックバンドをやるかで結構悩みました(笑)
 
 
――“死ぬ気でやれば”という発想はどこから出てきたのですか?
 
武瑠「一時期、もう“どうにでもなれ”というような生き方をしていた結果(苦笑)、“もういいか、逆に何でも出来るじゃん”みたいなノリになって、ピースボートに乗ろうかロックバンドをやるかで結構悩みました(笑)。ピースボートは記録係とか、ボランティアスタッフだったら安く行けるんですよ。そこから帰ってきたらコピーライターになろうかとか、結構具体的にいろいろ考えてましたね」
 
Chiyu「確かに思い返せば、“カメラマンやろうかな”とかも言ってましたね(笑)」
 
――ピースボートorロックバンドってすごい選択ですね(笑)。
 
武瑠「ただ、乗り物酔いをするので、その不安が大きかったですけど(笑)。それに、一般のお客さんはお金を払うとそれぞれの土地のホテルに泊まれるんですけど、ボランティアスタッフはずっと船にいなきゃいけないんですよ」
 
――ホントに詳しい!(笑)
 
武瑠「本当に行こうと思ってたんで(笑)。そうやって悩んでいるときに、前の事務所の方と出会って、“やりたいことをやった方がいいんじゃない?”って言ってくれて、音楽の方に」

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活動休止が1回あったんですけど
それがなかったら解散してたかなと思います
 
 
――結成は’06年ですが、ここまでバンドが続くと思っていました?
 
Chiyu「活動休止が1回あったんですけど、それがなかったら解散してたかなと思います。自分を見つめ直せたり、それぞれが個人の活動をする中で他のメンバーがやってくれていた部分も見えてきたと思うし、SuGの良さはSuGにしか出せないと思いましたね。SuGの曲を違う人と演奏すると、全然違う曲になるので。SuGはドラムが1回変わってるんですけど、ペーちゃん(=shinpei)に変わってから、今までやっていた曲も全然別の曲に変わったし」
 
――武瑠さんは音楽以外にもファッションや映画、小説など様々なことを手掛けていますが、創作意欲は衰えることはないのですか?
 
武瑠「“ちょっとこのモードじゃないな”と思ったことはありますよ。ダンスとかは今はやってないし。でも、たまに自分でも“結構辛いときもあるのによく辞めないな”って思います。それでも辞めないのは、何もやらない辛さを知っているからかもしれないですし、ずっと人と会わずに家にいるのが最強につまらないことを経験したからかもしれない。暇なことに飽きている自分がいるから、ちょっと達観しちゃってるところがあるかも」
 
――いろいろなアウトプットがある中で、武瑠さんにとって音楽はどういうポジションです?
 
武瑠「元々はMTVから入ったんですよ。MVとか、映画を見て、バンドってカッコいいなって。『アイデン&ティティ』(‘03)とか『あの頃ペニー・レインと』(‘00)とか『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(‘01)とかが好きで。でも、曲はJ-POPとかDragon Ashが好きで、そういう独自のミックス感が今のSuGには現れているのかなと」

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改めて“これがSuGだ!”と言える作品になった
 
 
――そんな今のSuGのサウンドを味わえるシングル、『SICK’S』がリリースされました。
 
武瑠「次のアルバムは初期衝動みたいなものがテーマで、そこに向けた一発目のシングルは、感情そのまま裸のままの『teenAge dream』(‘15)にしようと決めて作ったので、次はSuGらしさが一番出た、絶対にSuGにしか出来ないシングルということで『SICK’S』と、トータルイメージで作れた感じがします」
 
Chiyu「SuGの良さは、この『SICK’S』みたいなド派手なイメージが強くて。改めて“これがSuGだ!”と言える作品になったと思います」
 
――白目を剥いていたりするアニメ調のアーティスト写真(右記Profile参照)も、すごくインパクトがありますね。
 



武瑠「これもMVの一部なんですよ。架空のゾンビゲームみたいな、スーファミ(=スーパーファミコン)とか昔のゲームみたいな仕立てのMVになっています。MVのGIFアニメを手掛けたアニメーター(=KASICO)は昔からの友達で、『グラフィックガール』っていうアニメーションと女の子のスチールを混ぜたものをやってるんですよ。それを元々いいなと思っていて、“男の子ともやってみたい、もっと毒っぽい感じでやりたい”と前から言っていたので、今回コラボしました。ちょっと毒々しい方がいいなとなったので、死ぬのもいいかなって(笑)。ちなみにジャケットの絵を書いているのは、大阪のイラストレーターのbuggyさんですね」

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曲がどんどん変わっていく様を見てるのはすごくおもしろい
 
 
――軽快なロックサウンドとストリングスが絡みあったド派手なタイトル曲の『SICK’S』があり、カップリングでは優しい『ゆりかご』(M-2)のような…。
 
Chiyu「あっ、やっぱり『ゆりかご(↓)』派や(笑)」
 
武瑠「イントネーションが『ゆりかご(↑)』なのか、『ゆりかご(↓)』なのか。女子は『ゆりかご(↓)』の方が多いんですよ。何でだろうな?(笑)」
 
――これは文字で伝えるのが難しい(笑)。
 
武瑠「Twitterでアンケート取ろうかな?(笑) この曲はゆりかごが揺れるのをイメージして、ループのリズムをずっと同じにして。本当に情景先行でメロディとサビの歌詞を作って、そこにリズムとコードを足していって、アレンジしてもらいました。最近の曲作りはそういうパターンが多いですね。だいたいコードから出来るんですけど普通だなって思っちゃうことが多かったので、メロディと歌詞から調整した方がいいなって」
 
Chiyu「武瑠のデモは特殊で、“これをどうしたらいいんや…”っていうすげーチープなものもあるんですけど(笑)、蓋を開けたらめちゃめちゃいい曲っていうパターンが多くて。アレンジャーと話して曲がどんどん変わっていく様を見てるのはすごくおもしろい。インディーズのときに出したミニアルバムのタイトル曲のデモを最初に持ってきたときも、みんなで“これをどうしたら…”って悩んで悩んで(笑)、頑張って作ったおかげでハネましたからね」
 
武瑠「でも、そのボロボロなデモを当時の社長が“この曲がいい”って(笑)。よく伝わったなって思います。ただ自分の中では、MVとかまで全部思い浮かんでいて、よくないはずがないと思ってて。ただ、楽器隊からすると分からない(笑)。デモではDTMで作ったジャージャージャジャー♪みたいな音だけというか(笑)」
 
Chiyu「しかもリズムが合ってたらいいんですけど、初期はリズムすらグダグダで」
 
武瑠「楽器もやったことがなかったのに、初めてパソコンを買って作ってたので。それをいいって言った当時の社長はすごいなって(笑)」
 
――それを曲にしていくメンバーもすごいですよね(笑)。
 
Chiyu「今でも本当に分からない(笑)。分からないけど、プラスαでアレンジャーも入ってくれるようになって、メンバーにもない新たな引き出しをくれるので、自分たちも驚くことが多いです」
 
武瑠「俺としては“何で分からないんだろ?”って感じですけどね(笑)。メロディと歌詞は、いつもデモとほとんど変わらないですね」

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なかなか斬新な企画だと思います。いよいよプロレス化してきたなって(笑)
 
 
――年末のライブも決まっていますが、その前に行う海外ツアーはいろいろな場所に行かれるんですね。
 
武瑠「単発でケルンとパリだけやったことはあるんですけど、何年も待っていたと言ってくれる人もいたので、実際にどんなものなのか観に行きたかったのが一番で。ロシアは全くの未知数ですけどね」
 
Chiyu「ライブ自体は楽しみなんですけど、寒さがどんなものなのかとか、食べ物はどうなのかとか、そういうところも気になりますね(笑)」
 
武瑠「初期衝動をテーマにした次のアルバムを作っているときに、現地をツアーバスとかで回るのは、いいタイミングなのかなと思ってます」
 
――早くも次のアルバムに取り組んでいる中での年末のライブですが、大阪でのホール公演は初ですか?
 
Chiyu「はい。あと2DAYSも初めてですね」
 
――今回は『VersuS 2015 極彩 SuG VS 極悪SuG』ということで、2日間コンセプトが違うんですよね。
 
武瑠「そうです。“極悪”が激しめのセットリストで、“極彩”は踊れる曲が中心になっていて、みんなの声の大きさでどっちが勝ったかを決めるっていう。ライブ中に4回くらいデシベルを測って勝負させます」
 
Chiyu「だから被り曲もなしで、東京だけじゃなく大阪も2DAYSあり、プラス曲の入れ替えもしないとと思ってるので、結構な曲数ですね」
 
――改めて年末のライブへの意気込みを聞かせてください。
 
Chiyu「『VersuS』は去年もやったんですけど、去年負けた“極彩”のリベンジマッチみたいな形になると思いますし、やっぱり去年は出来なかった大阪で初めて2日間出来るので、その辺も楽しみにしていて欲しいなと」
 
――去年は極悪SuGが勝ったと。
 



Chiyu「そうですね。それで、極彩 SuGが“リベンジさせてください”って土下座して、極悪SuGが“しゃーないからやったろ”みたいな映像も撮ったので(笑)。このライブならではの映像を使った演出もあると思うので、その辺もおもしろいと思います」
 
武瑠「VersuSという名前通りバトル型のライブなので。声で勝負するって、なかなか斬新な企画だと思います。いよいよプロレス化してきたなって(笑)。プロレスとかK-1のバンドバージョンだと思って、楽しみにしてもらえれば。予告の映像を観てもらえれば分かると思うので」
 
――東京と大阪では、結果も変わりそうですね。
 
Chiyu「大阪は普通だと“極悪”が勝つイメージなんですけど、意外におとなしかったりするんで“極彩”かな?っていうのも。本当にどっちが勝つのか分からないですね」

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全体的にエンタテインメントしてるのがSuGの魅力の1つ
 
 
――ちなみに大阪でのライブで思い出は何かありますか?
 
Chiyu「ちょうど大阪ライブの日がおかんの誕生日で、お客さん全員に“ハッピーバースデーみどり♪”っておかんの名前で祝われたことはありましたね(笑)」
 
武瑠「オフに何も決めないで3~4時間くらい大阪を歩いてみたんですよ。そしたら難波ROCKETSにたどり着いて、昔L'Arc~en~Cielが出ていたのをインタビューとかで見てたので、“これが伝説の難波ROCKETSか!”と思ってたら、途中からずっとついてきてた子にいきなり携帯を渡されて、電話に出たらその子のお母さんが、“うちの子はずっと引きこもりだったんですけど、SuGの曲を聴いて学校に行くようになりました。ありがとうございます”みたいなことを言われて。その後も親子でインストアイベントとかに来てくれたんですけど(笑)」
 
――SuGのコンセプトにあるように、曲を聴いてそれだけポジティブになったっていうことですね(笑)。最後に読者の方へメッセージをいただけますか?
 
Chiyu「『SICK’S』はSuGの中心となる曲になっていくと思うので、楽しみにして欲しいと思いますし、それを引っ提げての“極悪・極彩”ライブにも、ぜひ遊びに来て欲しいなと思います!」
 
武瑠「ぴあのWEBを見ている人は、きっと音楽だけじゃなくてエンタテインメントが好きな人がいっぱいいると思います。音楽という切り口だけど、MVだったり、対戦型のプロレスみたいなライブだったり、全体的にエンタテインメントしてるのがSuGの魅力の1つだと思うので、まずは映像からでもぜひ見てみてください!」
 
 
Text by 金子裕希
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)

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(2015年12月25日更新)


Check

Movie Comment

楽曲にライブにメンバーいじり(笑)
武瑠(vo)&Chiyu(b)の動画コメント

Release

スリリングなストリングスの旋律が
ブチ上げる新たなキラーチューン!

Single
『SICK'S』
【初回限定盤DVD付】
発売中 1650円(税別)
ポニーキャニオン
PCCA-04309

<収録曲>
01. SICK'S
02. ゆりかご

<DVD収録内容>
『SICK'S』MV、MVメイキング等を収録。

【通常盤】
発売中 1200円(税別)
ポニーキャニオン
PCCA-04310
※初回封入特典…対戦型・SuGマスターズ
カード(全10種のうち1枚)

<収録曲>
01. SICK'S
02. ゆりかご
03. JUICY

Profile

サグ…’06年結成。武瑠(vo)、masato(g)、yuji(g)、Chiyu(b)、shinpei(ds)から成る5人組ロックバンド。バンド名はスラング“Thug”に由来し、“周りの意見を気にせずに自分たちの思った通りに進む人たち”、“悪友”という意味を持つ。メンバー全員が作曲を行い、作詞とそれに基づいた世界観、ミュージックビデオの監督、衣装などのアートワーク全般を武瑠が手掛けている。’10年1月にシングル『gr8 story』でメジャーデビュー。ジャンルレスでキャッチーなミクスチャーサウンド、独自の世界観や活動で注目を集める。’12年12月から1年間活動を休止し、’13年末に再び始動。’15年3月に約3年ぶりのニューアルバム『BLACK』をリリース。そして、「復活してから書いた曲が作品に入るようになり、そこはターニングポイント」(武瑠)というシングル『teenAge dream』を同年7月に、『SICK’S』を12月16日に発表した。

SuG オフィシャルサイト
https://sug-web.jp/

Live

年内最後はコンセプト違い2DAYSを
初の大阪で! 春には再び関西へ

 
『SuG VersuS 2015』
【東京公演】
【極悪SuG】▼12月24日(木)ディファ有明

【極彩SuG】▼12月25日(金)ディファ有明

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード273-539
【極悪SuG】▼12月28日(月)18:30
【極彩SuG】▼12月29日(火)17:00
松下IMPホール
全席指定5940円
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※3歳以上は有料。

チケットの購入はコチラ!
チケット情報はこちら

 
『SuG感謝祭 2016
-3月9日は“SuGの日”-』
【東京公演】
▼3月9日(水)LIQUIDROOM

『SuG TOUR 2016 SLVS』
【愛知公演】
▼3月12日(土)ボトムライン
【静岡公演】
▼3月13日(日)Live House 浜松 窓枠
【千葉公演】
▼3月18日(金)柏DOMe
【宮城公演】
▼3月20日(日)仙台 darwin
【福島公演】
▼3月21日(月)CLUB ♯9
【北海道公演】
▼3月27日(日)cube garden
【広島公演】
▼4月2日(土)セカンド・クラッチ
【香川公演】
▼4月3日(日)DIME

Pick Up!!

【神戸/大阪公演】

【兵庫公演】
▼4月9日(土)神戸VARIT.
【大阪公演】
▼4月10日(日)umeda AKASO

【神奈川公演】
▼4月14日(木)BAYSIS
【山梨公演】
▼4月16日(土)KAZOO HALL
【埼玉公演】
▼4月17日(日)HEAVEN'S ROCK
さいたま新都心 VJ-3
【石川公演】
▼4月23日(土)金沢AZ
【長野公演】
▼4月24日(日)長野ライブハウスJ
【熊本公演】
▼4月29日(金)熊本B.9 V2
【福岡公演】
▼4月30日(土)DRUM Be-1


Comment!!

ポニーキャニオン音楽事業本部
制作1部 島村譲さんからのオススメ

「SuG担当歴約半年という新人のワタクシ。SuG、マジでおもしろいですよ。まず“ヴィジュアル系”としてそのキャリアをスタートしていながら、いわゆる“ヴィジュアル系”のパブリック・イメージを裏切りまくるところ。J-POPはもちろんパンクやメタル、ラウドロックだけでなく、ヒップホップやファンクといったブラックミュージックの要素まで取り入れた楽曲もあって。SuGのイメージの1つとして“カラフルさ”が挙げられると思うんですが、それは単純に鮮やかな色合いの話じゃなくて、彼らの引き出しの多さや、独自のミックス感覚のことだと思うんです。僕が最も好きな楽曲の1つである『sweeToxic』なんて、ポップだけどラウドで、ファンキーなカッティングが心地よい最高にカラフルなディスコチューンですからね。
 また、対バンも毎度おもしろい。自身の主催ライブではBABYMETALやバンドじゃないもん!らアイドル勢から、神聖かまってちゃんや0.8秒と衝撃らバンド勢、怪談家の稲川淳二氏まで、カラフルというか異色過ぎるメンツを招聘。主催ライブ以外でも、ももクロにBiSに東京女子流、クリープハイプやミオヤマザキなど、各ジャンルやシーンの“異端児”との競演多数。
 そして、武瑠(vo)くんを中心とした、音楽だけに留まらない多彩なアウトプット。1つのコンセプトやテーマを、楽曲だけでなく衣装やMVから小説、短編映画まで武瑠自ら手がけ、あらゆるメディアやフォーマットを使って発信していくんです。しかもそれが片手間じゃなくて、きっちり業界関係者やクリエイターからの評価も高い。まさにこのインタビューの前日、映画祭で武瑠くんの監督作品『WE CRY OUT HELLYEAH』が受賞したところです。
 今回のシングル『SICK’S』でも、MVは武瑠くん自ら細かくアイデアやコンテを出して、我々の知らないところで監督(フカツマサカズ氏)と2人で編集作業に入っていたり。また武瑠くんがデザイナーを務めるブランドでも、『SICK’S』をテーマにしたコレクションを発表したり。武瑠くんはめちゃくちゃ上手に歌い上げるタイプのボーカルではないけど、いろんな物事へのアンテナやセンスが半端じゃなくて、バンドのフロントマンとしてこんなにおもしろい人物は、そうそういないです。まずは『SICK’S』のMVを、そしてライブにも足を運んで、ぜひ五感でSuGを楽しんでいただきたいです!」