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「オワリカラは日本人にしか出来ないバンドだと思う」
1年9ヵ月ぶりのアルバムにしてK点越えの輝きを放つ
極東からの最高傑作『サイハテ・ソングス』!
ツアークライマックスに贈る全員インタビュー&動画コメント

 最高傑作、というリリース時の謳い文句にして常套句。氾濫するそれに時にその言葉を疑いたくなるが、オワリカラの『サイハテ・ソングス』は、間違いなく彼らのキャリアにおいてK点越えの輝きを放つアルバムだ。タイトで情熱的なビート、脳をこねくり回すへヴィなベースライン、鍵盤上をスライドするクレイジー&クールなフレーズ、艶とフックの波状攻撃でハートに火を点けるリフetc…。脳天直撃のハイボルテージ&強烈グルーヴサウンドのキレ具合は言うまでもなく、フォーキーでサイケ、ポップとアヴァンギャルドがクロスカウンターするグッドメロディ、「今回は全曲にメッセージがある」と語る言葉のチョイスの妙が、もう痛快! そこで、現在はその会心作を引っ提げリリースツアー『from TOKYO to SAIHATE』で各地のフロアをうねらせている、オワリカラの4人に全員インタビュー。ツアークライマックスとなる東名阪ワンマンを前に、無敵のオワリカラの今を語ってもらった。

 
 
やっぱね、俺らはコブクロほど売れないと思うんですよ(笑)
 
 
――取材にあたってブログを見ていておもしろかったのが、2013年を振り返って、“「音楽業界テキトーすぎ」と思うことが多すぎた”って(笑)。
 
(一同笑)
 
タカハシ(vo&g)「まぁそんなに厚遇を受けてきたタイプでもないんで(笑)。でも、今回のアルバムを作るにあたっては、すごく力も貸してもらってて」
 
――今回は『サイハテ・ソングス』のリリースにあたり、トーク&フリーライブイベントもやってましたもんね。
 
タカハシ「ああいうイベントってライブもそんな長時間やるわけじゃないんで、それでも来たいと思ってくれる一番近いお客さんというか。そういう人たちにまず、“あなたは一番近い存在であり、いつも感謝してます”と直に伝えられた。俺らだけの力では届かない、盛り上げられないところはやっぱりあると思うんで、それを力を合わせて一緒に作っていける感じになったのはよかったですね。やっぱね、俺らはコブクロほど売れないと思うんですよ(笑)」
 
(一同爆笑)
 
タカハシ「だから俺らが進んで届けに行かなくちゃいけないし、みんなが“カッコいいバンドだ”って言ってくれることがすごく大事だと思うんで」
 
――他のメンバーはどうです?
 
カワノ(ds)「トーク中はどこを見ていいか分からなかったですね。ライブのときはドラム叩いてるからお客さんのことも“どやっ!”て見られるけど、トーク中はお客さんがじーっと観てくるから、ずーっと横向いてたんですよ(笑)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
ツダ(b)「ドラマーってバスドラがないと安心出来ないとか言うよね?」
 
カワノ「そう。下半身が見えると不安…」
 
――まぁそういう新しい試みにトライするぐらい、1年9ヵ月ぶりのアルバムは気合いの入った作品でもあって。
 
タカハシ「そうですね。とりあえず、まず内容的にも本当に最高傑作と言えるものが出来たと思っていて。この1年9ヵ月、とにかくずっとライブをやりながら曲を作り続けてきて、ベスト盤みたいな感じで選び抜いた曲なんで。もう絶対的に曲がカッコいいっていうことには自信がありましたね」
 
――この1年9ヵ月って、自分たちにとってどういう時間だったと思います?
 
タカハシ「すごく視野が開けたと思っていて。オワリカラはどういうバンドなのか? どこがカッコいいのか? 何をやって何をやらないかとか、そういうことをちゃんと考えたり、ライブで試したりする時間だったというか」
 
ツダ「俺のイメージとしては、ずっと始めから…オワリカラを始めた時点で他にない音楽を作ってるつもりで、そもそもそうじゃないとやる意味がない。オワリカラは宇宙に1つしかないバンドで、それこそ宇宙人みたいな人とか、勘のいい人間には“あ、これはここでしか鳴ってないものだ”って伝わってるんですよ。でも、もっと多くの人間様にも聴いてもらわんといけないんで」
 
――人間様(笑)。
 
タカハシ「やっぱこう謎が多いバンドというか、何かモヤがかかったようなところがいまだにあると思うんですけど、そういうところを突破して届けるというか。だから、こっちから胸ぐら摑んで耳に流し込むじゃないけど、バンドの姿を、この4人が鳴らしてる音だって分かるものにしたいとは思いましたね」
 
――今回は信じる強さとか、信じて欲しいと背負う想いみたいなものが、作品からすごく感じられるというか。分かるヤツだけ分かりゃあいいよ、じゃなくてね。
 
タカハシ「“オワリカラらしさ”を考えたとき、何かこう“プラットホーム=駅”感というか、いろんな路線が集まって、また始まっていく。そういう存在がカッコいいなと思って。アンダーグラウンドなものも、歌謡曲みたいな日本のメロディも、ここで1つになって、また広がっていく。そういう魅力が最速で伝わるというか、頭を使う時間もないくらい、それがただ単純に身体と心に伝わる。そういうものにしたいなって」
 
――そう考えたら、その試みは成功してますね。今までの作品の中でも、声とか言葉がもう群を抜いて伝わる。前作『Q&A』(‘12)からのジャンプアップ感がすごいなと。音のクリアさとか抜け、フレーズの整理された感じとか、ジャストで無駄がない。今回はホントに研いで研いで研いで、磨き上げた剣で一発で殺す、みたいな印象(笑)。
 
カメダ(key)「アレンジ的にも削いで削いでっていう部分は多かったので。その中で出てくるものって、ホントに自分自身そのものなんで。それがすごく詰まってると思います」
 
 
流行のビートは使ってないんですよ。だけど身体はちゃんと反応出来る
今ありそうな言葉じゃなくて、それ以上伝わるところに行かないと意味がない
 
 
――それこそ前作『Q&A』は、コミュニケーションから1つになることを重視して生まれたアルバムだと思うんですけど、今作におけるビジョンはありました?
 
タカハシ「アルバムの中に主人公がいたとしたら、結構孤独なんですよね。孤独なんだけど、すごく求めてたり、信じてたりする。それが、みんなにとっても勇気とか繋がりになる、みたいな感じにだんだんとなっていきましたね」
 
――孤独って一見マイナスだけど、逆に孤独であることで誰とでも繋がれるというか。どこかに属してることで会えない人たちもいたりね。
 
ツダ「葛藤とかコンプレックスとか死とかも、そもそも人間が持ってるものやし。“私だけが”じゃなくて、そんなのみんなにあるし、みたいな」
 
タカハシ「そういうところが後ろ向きにドロドロと出たらイヤだったんですよね。それが“ま、いいじゃん! やってやろうぜ!”っていう風になってるのがよかったですね。ここ最近、“ナンセンス”はもういいかなって思うんですよ。それは俺の好みというよりももう、世に中にナンセンスなものが多過ぎて。確かに意味がないおもしろさってあったと思うんですけど、もう俺はそこには全く興味がない。何も思わなくなってる。『L』(M-11)に“現実のギリギリちょっと上”っていう詞も出てくるんですけど、現実離れしたものじゃなくて、やっぱり上に向かってるというか、手を伸ばしてる。そういうものが今はすごくやりたいなって思うんですよね」
 
――それこそ『サイハテソング』(M-4)の“毒が回る前に/俺は何が愛せるのか”とか、『SHINIBASYO A GO! GO!』(M-8)の“牙を抜かれるより早く/牙を尖らせてく”とかもそうなんですけど、今の世の中とかシーンの中で、流されていくことに対する恐怖というか、それとの戦いみたいなものも、人としてもミュージシャンとしてもあるのかなと。
 
タカハシ「ものすごくありますね。音楽的にも時代の潮流みたいなものを何となく感じつつ、そこに乗っかるのはやっぱりカッコよくないなって。分かりつつ、自分の立ち位置を持っているのがカッコいいと思うんですよね。そういう意味でも、流行のビートは使ってないんですよ。だけど身体はちゃんと反応出来る。今ありそうな言葉じゃなくて、それ以上伝わるところに行かないとやっぱり意味がない。俺らにしか出来ないことをやりたいと思いますね」
 
――最後の『L』にもありますが、“他人のノウハウ/それでどうなる/俺がそんなにバカに見えるかい”、“俺らのねぐらを作るんだ”なんかはまさにで。
 
カメダ「啓発本のくだり(あれやばいなあ 書籍コーナー/啓発本がぎっちりだもんな/俺は本来 怠惰なプーだが/それでもあれはやばいと思うな)とか、結構すごいですよね(笑)」
 
(一同笑)
 
カメダ「もう言い切ってる。潔くていいっす」
 
――ちなみに『L』って何?
 
タカハシ「LOWの『L』なんですけどね」
 
カメダ「初めは“タイトルは『LOW』とかどうっすか?”って言ったら、“そのまま過ぎだろ”って言われて(笑)、じゃあ仮題『L』でって。結局何にも決められないまま『L』になった(笑)。でも、象徴的でいい感じもしますね。タイトルでは何も語らずにして、曲中ですごく語ってる」
 
 
『MUSIC SLIDER』『はなとゆめ』みたいな曲が
意外と予告編というか、未来を語ってるんじゃないかな
 
 
――今作にはこれぞオワリカラっていう楽曲ももちろん、『MUSIC SLIDER』(M-5)『はなとゆめ』(M-9)みたいにアダルトな楽曲もあって、このバンドの引き出しというか、寿命の長さみたいなものをちょっと感じて(笑)。
 
(一同笑)
 
タカハシ「今回、音楽的にはそこがすごく肝だと思ってて。『MUSIC SLIDER』『はなとゆめ』みたいな曲が、意外と予告編というか、未来を語ってるんじゃないかなって気はする。自分らなりのソウルというか、ちょっとそういう部分を追求したい気持ちもありまして。それが出来た最初の一歩かなっていう感じがするんですけどね」
 
――オワリカラが、技術も含めてただライブでアガるだけじゃないバンドなのは、この辺のアレンジからも如実に感じるところで。一転、『~通路~』(M-7)はファミコン的なチープなサウンドですが、これはiPhoneで打ち込んだと。今iPhoneでそこまで出来るんやね。
 
タカハシ「iPhone用のアプリ(ガレージバンド)が500円とかで売ってて、打ち込みで何かやってみようかなぁと。別にこのアルバムのためにとか、世に出そうと思ったよりかは、趣味で新しくおもしろいことをやってみようっていう感じで。逆にその“どうでもよさ”がよかったのかもしれないですね(笑)。今回は全曲にメッセージがあって、思ってることを言葉に出来た手応えも結構あるんですけど、その分やっぱり濃密で重いと思うんです。だからこういう曲が入ったことによって一瞬バカになれるというか、そうなってもらえたらいいなって。頭を空っぽにしてもらってね」
 
――今作が今までの作品と何が違うって、やっぱり言葉の質感というか。今まではロックンロールの体感的な部分、そこに意味を持たせ過ぎないメリットもあったと思うんですけど、音が整理されたこともあってメッセージがグッと入ってくるんだろうなぁと。
 
タカハシ「それはすごく思います。そういうのってほんの1行だったりすると思うんですよ。その1行のあるなしで全部変わる。『~通路~』も、最後の“きっと優しくないといけないような気がする”のくだりで自分の思うところを自然体で言葉に出来て、そうすると全体が届くものになるというか。今回は自分的に自信があったからこそ、そういうこともストレートに出来たっていう」
 
――かと思えば、『踊るロールシャッハ』(M-1)ではひたすら“ロールシャッハ”と連呼する(笑)。そんな歌、日本の音楽史上ないから。
 
(一同笑)
 
タカハシ「アハハハ(笑)。これはあんまり頭デッカチにならず、何か言葉がおもしろいなっていう(笑)。後で調べて“あ~なるほどね”ぐらいでいいというか」
 
――あと、“ロールシャッハ”ってすごいキャッチーな言葉なんだなって(笑)。音に乗せたら口にしたくなる言葉。
 
タカハシ「ね。意外とそこ誰も気付かなかった(笑)。金脈ですね。結構そういうのを見付けるのが楽しいんですよね。みんな普通に使ってる言葉なのに、ロックに合わせたらすごくいい、みたいな」
 
――全曲この1年9ヵ月の間に出来た曲?
 
タカハシ「何曲かはその前からずっとアレンジしていたけど、曲の核を摑んでないような気がしてずーっとやり直していた曲が『マーキュリー』(M-10)で。今の形に落ち着くまで5~6回アレンジを変えて、やっと“コレだ!”っていうところにたどり着いて入れられたと」
 
――この『マーキュリー』のロマン感というかキラキラ感はいいですね。
 
タカハシ「もっと8ビートでガーッと詰めたり、小難しいことをやったりしてたんですけど、この形が一番よかったなぁっていうところに来ましたねぇ」
 
 
高校生の頃とかに初めて音楽を聴いて
“よく分かんないけど何かすごい!”とか思った
そういう感覚は歳をとっても何かしら残ってると思うんで
 
 
――レコーディングの作業的にはスムーズにいったんですか?
 
カワノ「(ベーシックは)3日ぐらい?」
 
――マジで!?
 
タカハシ「前作はいろんな生楽器を入れたりしたんですけど、今回はバンドの4人が出してる音だって分かるのが大事だったんで。まぁ『~通路~』は置いといて(笑)。自分たちの手持ちの楽器というか、ライブでやれる範疇で重ねたんですけどね」
 
――俺は基本的にポップなのにどこか気持ち悪さがあるもの、違和感が共存しているものが好きで。『サイハテ・ソングス』とかはまさにそういう感じというか。
 
タカハシ「あぁ~嬉しいっす」
 
――今作が出来たときに今までとは違う達成感みたいなものはありました?
 
カワノ「すごくいいものが出来た実感はありましたけど、同時に“ここからでしょ?”的なものもありましたね。俺らは2年弱かけて作ってきてるから感覚がそこになっちゃってるけど、初めて聴く人は今からがスタートなわけで。どうやってもその2年のズレがある。そこはもう油断しちゃいけないなっていうのがあるから。そういう意味でも、もう1回気合いを入れ直さないと。作るものは作ったから、伝えないとっていうか、届けないと」
 
タカハシ「例えば今のアイドルとかって、伝えようと努力してると思うんですよね。ホントにお客さん1人1人のところに行って、CDを売る努力をしてる。アレをそのままロックバンドがやってカッコいいとは思わないですけど、やっぱそこにある気持ちというかが、バンドが負けてたらダメだろうっていうのがあるんで。あんまり“大人の嗜み”みたいな感じになりたくないんですよね。ロックバンドをやってる以上、高校生の頃とかに初めて音楽を聴いて、“よく分かんないけど何かすごい!”とか“気持ち悪いけど何かカッコいい!”と思った、そういう感覚は歳をとっても何かしら残ってると思うんで。日頃の生活ではにそれを使わないけど、音楽を聴くときだけはその感覚がすごく刺激される、みたいなものがいいと思います」
 
ツダ「さっきのロールシャッハの話でもそうやけど、その言葉をメロディに乗っける。俺らはそれをしなアカンと思ったんです。今ふと思い出したんですけど、京都の鳥居がめっちゃあるお稲荷さんを登って行くと、途中で“しんどいから帰るわ”って止める人、“どこまで上あんの?”とか言ってる人らといっぱい会う。でも、この人らの言葉は残らへんなと思ったんですよ。しんどい、疲れた、みんなパッパパッパウンコの様に言葉を吐いていきますけど(笑)。そのときの心情の吐露みたいなものは、メロディに言葉として乗っけないと、残らへん。ただ、不快なことだとかをパッパパッパ言霊にするだけじゃダメで。残すからにはやっぱ一流の、ブッ飛んだものを残すんだって。その辺をものすごく意識的に背負ってやりまっせっていう気持ちになってきましたね」
 
――空に消えて行くだけの言葉になるのか、一流の演奏とメロディに乗せたら、それは自分たちが死んだ後も残るものになるっていう。
 
ツダ「うん。だからそれが時には“罪”みたいなことにもなり得るんですよ。スゲェカッコ悪い音楽をやってたら、そいつがおっちゃんになったら」
 
――“お父さんのバンド、若いときダサッ”みたいな(笑)。
 
(一同笑)
 
ツダ「そうそう。それを背負っていくんですよ、YouTubeでずーっと。だから誠実にそこを出していかないと、自分が後悔を背負っていくことになる。しかもそれを続ける。続けていたら、今俺らが生きている時代のブラザーな人たちには伝えられる。だって、今日奥さん(=筆者)と話しててもスゲェ伝わってるし、奥さんもそれを言葉で俺らにも伝えてくれてて、もうだからめっちゃ伝わってるやん?(笑)」
 
(一同笑)
 
タカハシ「『サイハテ・ソングス』が、何かのきっかけになるんじゃないかなって思ってるんですよ。オワリカラ入門編にもいいと思うし、改めて1stみたいな気持ちなんで」
 
 
アンタらが好きだ嫌いだ言おうが、もうコレをやっていくんです(笑)
 
 
――タイトルの『サイハテ・ソングス』、いいですね。極東からの歌。メロディに対してもそうですけど、日本人であることにすごく意識がありますよね。
 
タカハシ「オワリカラは日本人にしか出来ないバンドだと思うんでね。ホントに日本のロックだと思います。例えば最新の洋楽ロックとか聴くと、すごく進んでると思うんです。いわゆる日本の売れてるロックと比べるとアイディアに満ちているけど、同時にやっぱり外国人がやることだなって。それをそのまんまこっちでやると当然ハイセンスっぽい感じになるけど、ただ自分がそれやっても、自分の好きなものに嘘をついてる感じがするというか。僕は歌謡曲が好きだし、井上陽水が好きだし、そこがいい感じにオワリカラに結び付いてる。日本人の心にも届くだろうと思ってやってるんですけどね」
 
ツダ「その土地で培養されたグルーヴ、思想を出した方が、ゼッタイニ、宇宙ニトッテモ、イイ」
 
カメダ「誰だよ(笑)。宇宙の誰だよ(笑)」
 
(一同笑)
 
――ライブに向けてはどうでしょう? ツアー終盤はワンマンシリーズです。
 
タカハシ「オワリカラのライブって、土地ごとのお客さんの色がすごく強いんですよね。大阪ではかなり盛り上がるし、東京は結構ニュートラルで、名古屋の人は真剣に音楽を聴いくれたり。同じ曲でも場所によって全然違う曲に感じることもあって。そういうのは結構おもしろいですよね。大阪ではアッパーな曲が好きな人が多くて、名古屋は何故か変わった曲が人気があったり」
 
カメダ「それもオワリカラらしいくていいなって思いますけどね。名古屋では『団地』(※)が人気とかね(笑)」
※1stアルバム『ドアたち』(‘10)収録
 
――各自、勝手にアンセムを選んでる(笑)。でも、リリースツアーっていいね。やっぱり楽しい。
 
カメダ「ワクワク感がめっちゃありますよね」
 
タカハシ「向かうべき先、伝えるべきことがハッキリしてていいですね」
 
ツダ「ジミヘンとかジム・モリスンとか、ロックがイキイキしていた時代にも負けへんようなものを作ってる自信はあるから。だから一緒に楽しんでついて来て欲しい。アンタらが好きだ嫌いだ言おうが、もうコレをやっていくんです(笑)。もうやるしかないんです」
 
タカハシ「全世界にとってのロックの名盤だと思ってるんで、もうホントに、高校生のときに音楽に出会ったときのようにただ聴いて欲しくて。それで何かを感じたら、ついて来て欲しい。力を貸して欲しい。俺らは絶対におもしろいことをやり続けるんで」
 
――いいこと言うねぇ。そんな中、ラスト(笑)。締めてください!
 
カワノ「このアルバムをきっかけに、友達とか兄弟とか、“ちょっと一緒にライブ行こうよ”みたいな感じで連れて来てくれたら嬉しいですね。作品もそうだけど、ライブでそういう風に薦めてくれた人に“だろ?”って言わせたいというか(笑)。ライブを観に来てくれた人には衝撃を受けてもらって、前から応援してくれてる人たちにはドヤ顔をして欲しい(笑)。お客さんに頼るわけじゃないけど、協力してくださいというか、一緒に広げていきましょうという感じですね。それがドンドン広がっていくライブになればいいなと思ってます!」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2014年5月13日更新)


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Movie Comment

ツダ巨匠が話すとムードが一変…(笑)
メンバー全員たっぷり動画コメント!

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Release

メロディが、サウンドが、言葉が、
全要素がフルドライブする4thアルバム

Album
『サイハテ・ソングス』
発売中 2381円(税別)
SPACE SHOWER MUSIC
PECF-3076

<収録曲>
01. 踊るロールシャッハ(ALBUM MIX)
02. マッチメイカー
03. 黒歴史にOK!
04. サイハテソング
05. MUSIC SLIDER
06. NO SHELTER(for strangers)
07. ~通路~
08. SINIBASYO A GO! GO!
09. はなとゆめ
10. マーキュリー
11. L

Profile

オワリカラ…写真上から時計回りに、カワノケンタ(ds) from 町田、ツダフミヒコ(b) from 尼崎、タカハシヒョウリ(vo&g) from 吉祥寺、カメダタク(key) from 札幌。’08年、ライブ活動開始。自主制作音源(2000枚完売)、10日間のカナダツアー、あがた森魚や早川義夫らを招いた自主企画など独自の活動を展開。’10年、1stアルバム『ドアたち』リリース。以降3枚のアルバムをリリース、各フェスなどに出演。’13年、サーキット型イベント『渋谷モンパルナス』や実験的ワンマン『真昼の実験惑星』などを主催。11月に福岡を皮切りに『踊るロールシャッハ』リリースワンマンツアー『ロールシャッハがやって来る シャッ!ハッ!ハッ!』を成功させる。’14年2月26日には4thアルバム『サイハテ・ソングス』を発売。タカハシヒョウリの歌世界とメンバー4人のアンサンブルは激しく耽美、変幻自在。“終わり”と“始まり”の2つの言葉が示すとおり、ポップとアヴァンギャルド、未来と過去の架け橋となるロックバンド。

オワリカラ オフィシャルサイト
http://owarikara.com/


Live

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【名古屋公演】
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▼5月15日(木)19:30
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チケット発売中 Pコード223-283
▼5月22日(木)19:30
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ツアー後は『OTODAMA'14
~音泉魂~』前哨戦で再び大阪へ!

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