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ホーム > インタビュー&レポート > 「The Melody~100年の音楽~コンサート」 ザ・シンフォニーホールのステージに立つ ヴァイオリニスト川井郁子が語る、自分らしさと情熱と。


「The Melody~100年の音楽~コンサート」
ザ・シンフォニーホールのステージに立つ
ヴァイオリニスト川井郁子が語る、自分らしさと情熱と。 (3/3)



■身体表現と一体になった感覚に惹かれます。

―――今回のコンサートではニューアルバムからの選曲が中心になるんでしょうか?

 その中の曲もありますが、羽生結弦選手が使って下さった『ホワイト・レジェンド』やスケートの曲も弾きます。ほかに『北のカナリアたち』の曲。それから素晴らしい男性のバレエ・ダンサーの方にも出演してもらって、ストリングスやパーカッションもまじえながら、数々の名曲と私のオリジナルの世界を楽しんでいただければと思っているんです。

―――バレエとのコラボレーションは、過去には世界的なバレエ・ダンサーのファルフ・ルジマートフとも行っていますよね。スケートもそうなんですけど、ああいう身体表現の世界は惹かれます?

 すごく惹かれますね。自分自身弾いていて身体が動く感じがあるし、大好きなコラボレーションですね。普通のコンサートより自由に弾けるんですよ。不思議なんですけど。

―――違う自分になれるとか?

 構成された舞台では、別の女性のキャラクターを借りて弾くわけなんですけど、そうすると、気持ちがすごい高まって弾けるんです。ただコンサートで弾く時とは違う別の感情が。多分そういう身体表現と一体になった感覚っていうのが、私の音楽をスケートでたくさん使って下さる理由かな、とも思うんですよね。

――― スケートでいちばん印象的だったのは、どの曲が使われた時でしょう?

 やっぱり始めてだった、『レッド・ヴァイオリン』を使って下さったミシェル・クワンさんの時が印象深いです。すごく嬉しかったですね。そのシーズンの世界選手権で優勝されたときの映像も素晴らしかったし、自分の音楽がこんなふうに膨らむんだ、パワフルになるんだっていう、発見と感激がありました。

―――自分の音楽の世界を恐らく自分が思ってもいなかったような形で表現してくれる感動でしょうか。

 そうですね。スケートで音楽を表現していただくのって素晴らしいと思います。静けさと熱さをいっぺんに表現できる。その点では普通のダンスよりも、マッチすると思いますね。アイスダンスやペアでも使っていただきましたし、羽生結弦さんの時も、もちろん大感激しました。


―――ありがとうございます。今日は川井さんの音楽の世界をたっぷりとうかがうことができました。ザ・シンフォニーホールにはお客さんがたくさん来られると思うんですけど、その方たちにメッセージはありますか?

 はい。100年残った名曲を100年の世代、3世代の皆さんで、楽しんでいただけるような内容のコンサートです。私の使う楽器も来年300歳になるストラディバリウス。生音の美しいザ・シンフォニーホールで名曲の数々を演奏しますのでぜひ聴きに来てください。リラックスして、楽しんでいただければうれしいと思います。

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  (聞き手・文 逢坂聖也/ぴあ)




(2015年1月22日更新)


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川井郁子(ヴァイオリン)

「The Melody
 ~100年の音楽~コンサート」


●2015年1月31日(土)17:30
 ザ・シンフォニーホール
 S席-5500円 A席-5000円 
 チケット発売中 Pコード 247-764

【演奏予定曲】
・リベルタンゴ
・ニューシネマ・パラダイス 
 テーマ曲・愛のテーマ
・ツィゴイネルワイゼン
・Let It Go  他

【問い合わせ】
キョードーインフォメーション
■06-7732-8888

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川井郁子 MOVIE COMMENT

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Now On Sale

「The Melody~100年の音楽~」

01.So In Love
02.春の声
03.白鳥
04.愛の挨拶
05.慕情
06.黒い瞳
07.ロンドンデリーの歌
08.ツィゴイネルワイゼン
09.ウィリアム・テル序曲
11.ジュ・トゥ・ヴ
12.リベルタンゴ
13.アメイジング・グレイス
14.黒いオルフェ
15.ラ・クンパルシータ
16.チャールダーシュ
17.G線上のアリア
18.ふるさと
19.ニュー・シネマ・パラダイス
   テーマ曲・愛のテーマ
20.星に願いを
21.ブルーバード

VICC-60891 3000円+税