「伊藤英明は健康オタク」神木の裏話トークで会場は爆笑に神木隆之介、清原果耶、大友啓史監督が登壇した『3月のライオン前編』大阪舞台挨拶レポート - インタビュー＆レポート

ホーム > インタビュー＆レポート > 「伊藤英明は健康オタク」神木の裏話トークで会場は爆笑に神木隆之介、清原果耶、大友啓史監督が登壇した『3月のライオン前編』大阪舞台挨拶レポート

「伊藤英明は健康オタク」神木の裏話トークで会場は爆笑に
神木隆之介、清原果耶、大友啓史監督が登壇した
『3月のライオン前編』大阪舞台挨拶レポート

俳優や声優として数々の映画やドラマなどで大活躍の神木隆之介が、28日(火)、大阪市内で行われた映画『3月のライオン前編』の試写会に、共演者の清原果耶＆本作でメガホンをとった大友啓史監督と共に出席し、舞台挨拶を行った。

本作は、『るろうに剣心』シリーズの大友監督が、羽海野チカ原作の国民的人気コミックを2部作で映画化。異例の若さで将棋のプロとなった青年･桐山零を主人公に、零が様々な人と出会う中で、愛を求めて迷い、ためらい、ひるみながらも、それぞれの闘いへと突き進む模様を繊細に描くこの春一番の注目作。

主人公･桐山零を演じた神木は、現在23歳で芸歴21年。子どものころから大人の世界で芸能の仕事をしてきたというところで役柄と重なる部分がある。

神木は「監督におっしゃっていただいて気づいたんですが、確かにぼくも小学生のころ、親から“ひとりの役者として現場に立て”“できることが当たり前だと自覚しろ”と言われてきました。そして周りの大人の方々もひとりの役者として見てくれていたように思います。その見られ方、見方が、プロとして桐山零を本気で倒そうとしてくる棋士らと、共通しているわけではないですが共有できるところはいっぱいあった」と明かした。

ビジュアルイメージが原作とぴったりはまっていることでも話題だがキャスティングは見た目だけではないということだ。大友監督は「俳優とその役が重なって、演じる以上のとんでもないものが生まれてしまう可能性ってあるんですよね。後から考えてもどこがどうとか分からないんだけど、映像に残ってしまう。『るろうに…』に出演していただいて、次に何行こうかなと思ったときに、今回の神木くんと桐山零はズバズバと見事に重なっていった。結果は映画を観ていただいたら理解していただけると思います」と自信たっぷりに本作をPRした。

神木演じる零が偶然出会う川本家三姉妹の次女ひなた役を務める清原は、その川本家の温かな雰囲気についてMCに聞かれ、「撮影が始まる前に実際に撮影で使うお家でお泊り会をした」というエピソードを披露。「川本家三姉妹で一緒にスーパーへお買い物に行って、原作に出てくる豚コマカレーを作ったり、一緒にお風呂に入ってみんなでお布団で寝て。その雰囲気が画面にも出ているんだと思います」と話した。それを仕向けたのはもちろん大友監督。「通常はセットで撮影するのかもしれませんが、しつこく探したらとてもいい家が見つかったんです。暮らしている空間で実際に過ごしてもらうことが演技にもいい作用があるかなと思って」と話した。

また豪華キャスト陣も注目される本作だが、神木が「今回、以前共演させていただいた方が多かったんですよ。豊川悦司さんは『妖怪大戦争』でご一緒してて。初めての共演が11歳のときでそれから12年。久々の再会だったので、“息子を見ているようだ”って、僕のことを微笑ましく見ておられました。あと伊藤英明さんとか加瀬亮さん、染谷将太くんもそうだし」と笑顔で語ると、大友監督が「僕は初めての役者さんも多いけど、神木くんはほとんどの人と共演してる。キャリアの長さがやっぱりすごいですから。俺の半分しか生きてないくせにねー」とコメント。

神木は伊藤英明について「ヒデ兄(にい)って呼ばせてもらってるんですけど、ヒデ兄は健康オタクで。会うと“りゅうちゃん風呂浸かってる？”って言われます。で“浸かってますよ”と答えると“温まったまま出ちゃう？”ってまた聞かれて。一回冷水で背中冷やしてまた浸かってまた冷やしてまた浸かってってすると自律神経がどうのこうの…って、その先はちょっと覚えてないんですけど(笑)、なんか自律神経が整って快眠に繋がるらしいです。そういうことをいろいろ教えてくれます。筋肉のどこがどうだとか(笑)」と、伊藤のイメージどおり(？)な裏話を暴露し、会場は大きな笑いに包まれた。

すると「そんな豪華キャストらが勝負師を演じているんでね、スイッチが入るとガラッと雰囲気が変わって、なかなかいい表情で艶っぽい戦いを繰り広げるところにも期待してほしいですね」と大友監督から要チェックポイントの発表も。

最後は「この若い二人を含めたキャストたちみんながいい芝居をしてくれています。『3月のライオン』実写化は、なかなか手ごわい相手でしたが、非常に満足のいく作品に仕上がっています。気に入ったらぜひ応援してください！」(大友監督)、「キャスト・監督・スタッフのみなさんが力をこめて撮影した作品なので自信を持ってお届けできます。この作品を愛していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします！」(清原)、「観ていただく作品がぼくらの全てです。じっくりと楽しんでいただきたいです。ありがとうございました」(神木)とメッセージを贈り、舞台挨拶を締めくくった。

（2017年2月28日更新）

Check