綾野剛「大阪Tシャツを着て山田孝之と呑みに行こうかな」桂南光も駆けつけ、綾野“大阪好き”の理由を明かす『新宿スワンⅡ』大ヒット御礼！大阪舞台挨拶レポート - インタビュー＆レポート

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綾野剛「大阪Tシャツを着て山田孝之と呑みに行こうかな」
桂南光も駆けつけ、綾野“大阪好き”の理由を明かす
『新宿スワンⅡ』大ヒット御礼！大阪舞台挨拶レポート

現在公開中の映画『新宿スワンⅡ』の大ヒットを記念して、主演の綾野剛が1月28日(土)大阪市内で舞台挨拶を行った。綾野は来阪する度「大阪(の人)は温かい」と何度も言い、ファンの間でも綾野の“大阪好き”は周知の事実。この日はとくにそれが身に沁みたようで、なぜ綾野は大阪が好きなのか、その理由を語ってくれた。

ファンの大歓声が会場を埋め尽くす中、満面の笑みで登場した綾野は第一声から「大阪のみなさん、こんにちは。大阪やっぱり温かい。本当、大阪大好き。めっちゃ嬉しいです」と挨拶。大阪のファンを喜ばせた。

また、綾野の大ファンだという落語家の桂南光が完全プライベートで応援に駆けつけているとのことで、急遽、舞台挨拶に参加することに。南光が「『新宿スワンⅡ』には出てませんけど、綾野さんは苺タルトがお好きで26日にお誕生日も迎えられたので持ってきましたー！」と登場すると、綾野は大喜び。観客も大きな拍手で歓迎した。

南光は映画について「“Ⅰ”より“Ⅱ”が面白いことはめったにないけど、『新宿スワン』に関しては期待していい。期待以上の面白さ。アクションがとくにすごい」と絶賛。綾野は「今回のアクションは実際撮影した10分の1ほどしか本編で使われていない。いつ終わるんだろうというくらいずっと殴り合っていた」と、ちょうど1年前の撮影を振り返った。

「原作に大阪は出てこないようだけど(続編の際は)作ったらいい」と南光が提案すると、綾野も「ぜひ大阪で撮影がしたい」と発言。すると「(笑福亭)鶴瓶さんを悪い役で登場させたらいい。えびす顔の悪魔と呼ばれてますから。あと、ロケ場所も僕がなんぼでもおさえますから」と南光は協力を惜しまない姿勢を前のめりでアピールした。『新宿スワンⅢ』が作られる際は大阪が舞台になる可能性が濃くなってきたかもしれない。

その後、苺タルトを持ってきただけのはずの南光が、なぜか綾野の結婚指南を始め、「30代後半で結婚できたらいいんですけどね～」と言う綾野に、「(綾野は)結婚しにくいと思う」と南光。「綾野さんは冷静やから先のこととか考えるでしょ？　結婚は“好き”だけでは出来ない。魔が差さないと出来ない」と持論を述べ、相手が出来たら相談しに来るよう助言した。それを受けて初めは「名言出ましたね！」と笑いながら聞いていた綾野だったが、南光の言葉を「なるほどなぁ。深いなぁ」と素直に受け入れ、結婚前に南光チェックが入ることについても「分かりました！」と笑顔で承諾していた。

この飛び入りゲストの登場により、ますます“大阪の人の温かさ”を実感した綾野は南光が去った後、「こういうことなんだと思う」と、おもむろに“大阪”での思い出を語り始めた。

子どものころは違ったが「若さゆえのものかもしれませんが、いつからか孤高である自分に対するナルシズムが強くなりすぎて、斜に構えることがカッコいいと思っていた時期もあった」という綾野。俳優としての活動を始めてからも、仕事が終わればすぐに家に帰って引きこもるなど、人と関わることを自ら避けるほど、露骨に人嫌いだったのだとか。しかし『クローズZERO Ⅱ』の出演をきっかけに小栗旬、山田孝之ら熱量を持って戦う人と出会ったことが大きな刺激に。

連続テレビ小説(朝ドラ)『カーネーション』で、初めて大阪での長期撮影を経験。「自分は人が好きだってことを思い出させてくれた。自分にとって人生は人だと言い切って生きていこうと思えた。それを教えてくれたのが大阪。南光さんもそうですが、大阪の方々によって自分は生まれ変われたと思っています」感無量な面持ちで語った。

そして「お忙しい中わざわざプライベートで来てくださって、僕のお願いで舞台にまで上がってくださって、それをみなさんが受け入れてくださって。本当に感謝しています。自分に出来ることはいろんな作品をきっちり届けることだと思っていますので、今後も頑張ります！」と力強く主張した。

その後、26日に35歳を迎えた綾野の誕生日を舞台上でお祝い。本作で綾野が演じる達彦の顔をモチーフにした誕生日ケーキがサプライズで登場すると「わー！」と喜びながらも「いけにえの生首みたいな感じありますね…」とコメントし、会場の笑いを誘った。客席から「剛くん、お誕生日おめでとう！」とファンらが声を合わせてメッセージを贈ると綾野は「こういうの弱いんで勘弁してください」と感動と照れが入り混じった表情を浮かべた。

手渡された誕生日プレゼントを綾野が開封すると中からザ・大阪Tシャツ＆なんでやねんと書かれた手ぶくろが。スタイリッシュな印象の綾野には決して合うと思えない代物だが「これを手にはめてツッコめってことですね。分かりました！」とノリノリの反応を見せ、またTシャツは胸に当て「やばいなコレ。着る、絶対。コレ着て山田孝之と呑みに行こうかな」というコメントまで飛び出し、会場からは大きな拍手と笑いが巻き起こった。そんな、これでもか！といった大阪推しにも「なんなんでしょうねぇ。こういう忘れられない瞬間を作り出してくれる大阪パワーに助けられている」と綾野。客席からは「いい人過ぎる！」という声が漏れていた。

「短い時間ですから、みなさんがここに来たことを少しでも豊かな時間だった、幸せだったと感じてもらえることが一番いい」と綾野。桂南光の飛び入りも含めて、盛りだくさんの内容でファンは大満足の舞台挨拶となったはず。

映画『新宿スワンⅡ』はTOHOシネマズ梅田ほか全国にて大ヒット公開中。

（2017年1月28日更新）

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