人気ロックバンド、キュウソネコカミのヤマサキセイヤ＆ヨコタシンノスケが、足立紳監督と共に登壇した映画『14の夜』舞台挨拶付き大阪先行上映会レポート

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人気ロックバンド、キュウソネコカミのヤマサキセイヤ＆
ヨコタシンノスケが、足立紳監督と共に登壇した
映画『14の夜』舞台挨拶付き大阪先行上映会レポート

映画『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を獲得した脚本家･足立紳の映画監督デビュー作『14の夜』がついに完成。5日、全国公開に先駆けシネ・リーブル梅田(大阪市北区)にて舞台挨拶付き先行上映会が行われ、本作の主題歌『わかってんだよ』を書き下ろした、西宮出身の人気ロックバンド･キュウソネコカミのヤマサキセイヤ(Vo/Gt)＆ヨコタシンノスケ(Key/Vo)が足立紳監督と共に出席した。

映画は、1980年代のとある地方都市を舞台に、性に興味津々の男子中学生たちのちょっとした冒険と青春の1ページをユーモアたっぷりに描く“性春”映画。本作は、足立監督が8年ほど前から準備していた作品で『百円の恋』のヒットをきっかけに映画化が実現したのだそう。「『百円の恋』のご褒美みたいな感じで。44歳にしてようやく監督デビューできました！」とにこやかに語る足立監督へ自然と観客らから拍手が贈られた。

主題歌のオファーを受けた時点で映画は完成しておらず、脚本のみで判断となったが、ヤマサキは「(主人公である中学生男子たちの気持ちが)分かる！！　女の子は分からないかもしれないけど。男の子はみんなそうと思った！」と振り返り、感動して何度も読み返したとのこと。そして「良かったら楽曲を書いてもらえませんかという感じでいただいたお話でしたが、これはキュウソネコカミが引き受けなければっ！　と思った」と、曲もすぐに書き下ろすことができたことを明かした。

そして「ぼくも主人公のタカシと同じように中高生のころ自分に誇れる部分がなかったので、自分の経験と脚本を重ねることで自然と書けました。キュウソにとっても大事な曲になったし、悩んでいる時期に出来た曲でもあったので『14の夜』に救われました」とヤマサキが語ると足立監督も「映画も主題歌に救われましたので、おあいこで！」と笑顔で返答し、会場は温かな笑顔に包まれた。

映画が完成し、スクリーンを通して自分たちの音楽を聞いたヨコタは「映画に完璧に合ってたんですよ。いつもはライブで盛り上がれるかなどを考えながら作っていますが、今回は映画のエンドロールに流れるならということを考えました。普段の目線では生まれなかったイントロを入れてみたら、それが良かった」と胸を張り、自信を覗かせた。

また、映画の主人公タカシが不良でもなく優等生でもないポジションであることについて触れ、「バンドをやってるというだけで華やかなイメージがあるかもしれないけど、ぼくらはそういうのではなくて。かと言って突き詰めたものもなく……」とヨコタ。ふたりは「アイドルみたいになっていくバンドも多い中、そっちにも行けず。アーティスティックな発言もせず……。俺らなんなんだろう？」(ヤマサキ)、「自撮りが上手なバンドマンたちね」(ヨコタ)と、笑いながらも真剣に自分たちのポジションを考え始め、最終的には「ヘラヘラしてるやつら」(ヤマサキ＆ヨコタ)に落ち着き、観客らは大爆笑。「この曲は、自撮りが上手な人には書けないんじゃないかな」とヨコタが話すとまた会場に大きな笑いが起こった。

最後に「自分のキャリアの中でもターニングポイントになるような曲が生まれ、本当に良かったと思っています。ありがとうございます！」(ヤマサキ)、「俺たちにとっても思い入れのある曲だけど、足立監督の監督デビュー作ということでプレッシャーもありました。でも映画の内容も面白いし、俺たちの曲もいい曲！　なので映画『14の夜』も主題歌『わかってんだよ』もよろしくお願いします！」(ヨコタ)、「主題歌だけは自信があります。でも主題歌だけでなく映画も良かったと思ってもらえたらと思います」(足立監督)とメッセージを贈り、舞台挨拶を終了した。

映画『14の夜』は、大晦日12月31日(土)よりシネ・リーブル梅田にて公開する。

（2016年12月 6日更新）

Check

Movie Data

『14の夜』

▼12月31日(土)より、
シネ・リーブル梅田ほか関西順次公開

出演：犬飼直紀　濱田マリ
　　　門脇麦　和田正人
　　　浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)
　　　健太郎　青木柚
　　　中島来星　河口瑛将
　　　稲川実代子　後藤ユウミ
　　　駒木根隆介　内田慈
　　　坂田聡　宇野祥平
　　　ガダルカナル・タカ
　　　光石研
脚本・監督：足立紳
音楽：海田庄吾
主題歌：キュウソネコカミ
　　　　「わかってんだよ」

【公式サイト】
http://14-noyoru.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/170904/

LIVE

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一般発売日　12/10(土)