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「普段の生活の延長線上で演じた」(上野)
映画『お父さんと伊藤さん』上野樹里と藤竜也が登壇した
大阪舞台挨拶レポート

『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』などを手がけたタナダユキ監督の最新作『お父さんと伊藤さん』の先行上映会が23日(金)、大阪市内で行われ、同作に出演している上野樹里と藤竜也が舞台挨拶を行った。

本作は、中澤日菜子の同名小説を基に、上野演じる彩(34歳)とリリー・フランキー演じる伊藤さん(54歳)という歳の差カップルが自由気ままに暮らす家に、藤演じる彩の父親(74歳)が転がり込んできたことから始まる奇妙な共同生活と、そこから見えてくる家族の姿を映す作品。
 
舞台挨拶開始早々から、上野は「3人の台詞のやり取りが面白くて、本当に面白い映画に仕上がった!」、藤は「素敵な映画に出させていただいた。感謝しております!」と手ごたえを感じている様子で挨拶。
 
撮影現場での様子を聞かれた上野は、「自然に始まり、カットがかかってもトンカツを食べ続けていたり…。それで現場を後にして、帰りにスーパーに寄って食材買って、家でも彩と同じように晩御飯を作って、余ったものはタッパーにつめて、次の日の現場に持ってきて食べる。普段の生活の延長線上で彩を演じていました」と振り返った。また、この彩という役柄について「(~ここから微妙に関西弁のイントネーションで)キャラクターの強い役も今までやってきましたけど、今回はもっと近距離な……」と話したところで、客席から「関西弁…」とのつぶやきが。
 
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それに気づいた上野はさらに関西弁のイントネーションを強め、「こういう役は私自身も嬉しいし、30歳目前のタイミングやったからこそ出会えた。人間味のある役も演じられるようになって、本当にありがたいと思ってます」と話し、会場からは自然と拍手が起きた。
 
兵庫県出身の上野が関西弁を話すのは珍しいことではないが「先ほど(テレビの収録で)関西弁バリバリのトミーズ健さんにお会いして、完全100パーセント関西弁に戻りました。でも丁寧語を話そうとすると中途半端な関西弁になったりして。今わたし中途半端ですかね? 気持ち悪いですよね」と上野が笑うと、会場も大きな笑いに包まれた。
 

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藤は「立派な人、クレバーな人は出てこなくて等身大の人間しか出てこない。時にはやっかいな家族という関係の中で一生懸命どうしようかと生きている。どうしようもない家族の物語」と本作を解説。
 
上野は「伊藤さん世代、お父さん世代、彩世代、どの世代の方が観てもそれぞれの角度から楽しめる映画になっていると思います。感想などお待ちしております!」と呼びかけ舞台挨拶を終了した。
 
 
←映画ポスターと同じポーズでフォトセッション。



(2016年9月23日更新)


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Movie Data

©2015「お父さんと伊藤さん」製作委員会

『お父さんと伊藤さん』

▼10月8日(土)より、
 梅田ブルク7、
 TOHOシネマズなんば
 ほか全国にて公開

監督:タナダユキ
出演:上野樹里/リリー・フランキー/藤竜也

【公式サイト】
http://father-mrito-movie.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/168851/