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「THE 迷宮の館~第3章~
ハートの女王の不思議な晩餐会 とらわれたアリスを救え!」
潜入レポート②

2014年夏から開催され、大好評を博している体験型ゲームイベントの第3弾「THE 迷宮の館~第3章~ ハートの女王の不思議な晩餐会 とらわれたアリスを救え!」が7月30日(土)~8月28日(日)の期間、京セラドーム大阪9Fスカイホールで開催された。
 
先日、このイベントのモニターとして佐薙さん、香田さん、南出さん、文野さんの男子大学生4人組が参加。次々と出てくる難題を解くたびにお互いをベタ褒めし合うという、異様なほど仲良しな光景が繰り広げられた。
 
第3章のミッションは、不思議の国を舞台に、ハートの女王にとらわれたアリスを助け出すこと。大人向けに作られた謎解きアドベンチャープログラム「チェシャ猫」、子ども向けのプログラム「白ウサギ」のどちらかのルートを選択し、アリス救出を目指す。救出の鍵となる合言葉を書き込む用紙を受け取り、「チェシャ猫」を選択して、迷宮へいざ出発。「頑張るぞ」と意気込みながらもどこか頼りない4人は、不思議の国へのトンネルをくぐろうとするも、「先に行ってよ」と譲り合ってなかなか前に進まない。ジレったい。
 
最初のステージでは、マッドハッターの大きな帽子の周りに設置された本、そしてパネルに表示された様々な手がかりもとに、7文字の合言葉を導き出す。いずれも何らかの法則にのっとり、パネルに記された言葉や記号などをアレンジして答えを見つけていく。問題数も多く、あちこちを行ったり来たりするので、時間は無制限。
 
トイレまで全員揃って行きそうなくらい、かたまって動く4人。最初は硬直状態が続いたが、月やヤカンなどが描かれたイラスト問題をすんなり解くと、勢いにのって次々キーワードを発見。答えが分かった仲間には、「天才!」と賛辞の嵐。解答説明を誰かがすると、またもや「ここに天才がいる」ととにかく褒め合う。ワイワイともし上がり、どうやら緊張がほぐれてきたみたい。そこで「どんな感じ?」と気軽に声をかけてみると、途端に「あ、あぁ」とモジモジ……。
 
カレーの匂いがする花、中身が見えない箱などユニークな仕掛けを前に、「わあ、こわい♪」と不気味な乙女感が出てきたところで、第1ステージをクリア。続いては「ハートの女王の晩餐会会場」へ。シャンデリアが美しいゴージャスな部屋の壁面に散りばめられた謎を、指定された制限時間内で解いていく。アルファベットのような文字、意味不明なカタカナ4文字。ここにも机には10冊の本。
 
それぞれ肩を寄せ合い、真剣に考え込む様子はさながら受験勉強。そして、メモした解答をそれぞれ見せ合う。テストが終わって答え合わせをしている中高生みたい。「あの、コメントをもっと出して欲しいんですけど」と言いたくなるほど、ついつい会話を忘れて難問に打ち込んでしまう。でもこれが、第3章の最大の魅力だ。とにかく問題にノメり込む。
 
制限時間を1分残して「ハートの女王の晩餐会会場」も突破した4人は、「クロッケー大会会場」へと進む。カラフルな部屋の中にいるのは、奇抜な衣装をまとったトランプマン。ゲートボールのような競技で知られる、クロッケーの意味とは。制限時間はわずか1分。運動神経が試されるのか、それとも? 結局敗戦を喫して「クロッケー大会会場」を後にした4人。「最初は簡単だと思ったけど、最後のクロッケーはとても難しい」(佐薙)、「もう一度、チャレンジしたくなる」(香田)、「あと1問だったのに、失敗してしまった」(南出)、「引っかけ問題がたくさんあって、一筋縄ではいかなかった」(文野)と悔しさをにじませた。
 
聞けば全員、誰もが知る超名門大学に通っているという。そんな彼らですら解けなかったということは、今回は相当難易度が高いと言える。最後は「次は男ではなく、女の子と来たいです」ときっぱりと口にして、4人仲良く嬉しそうに帰路についた。

取材・文:田辺ユウキ



(2016年10月17日更新)


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さぁ、出発だ!
第1ステージ!早速ヒントを見に来る4人
第2ステージで手分けして問題を解く4人
最終ステージにトライ!
あえなく失敗…